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移民法に関しては、トランプに忠実であったように見えた国土安全保障省(DHC)の長官は辞職を公表したことが7日に報告された。その翌日、裁判官は米国に亡命を求める中央アメリカからの難民を送り返すトランプ政権の政策をブロックした。トランプ政権は静かに、米国から移民を著しく減少するための努力に固執しているか、又は移民に関しては極右政策に傾いている可能性がある。最近の状況はトランプ政権が不法移民と難民の対処に失敗していることを示唆している。

就任後トランプ大統領が最初に行った事は、中東から米国に入国する移民の流れを停止する大統領令に署名したことである。複数の下級裁判所との葛藤の末、米国最高裁はその大部分を認可した為、トランプはこの政策に勝利した。次に米国に亡命を求める難民をキャラバンと呼び、メキシコとの交渉で、彼らをメキシコに待機させることに成功しているとトランプは報告したが、9日のPBSによると、サンフランシスコの控訴裁判所判事リチャード.シーボー裁判官は8日、亡命希望者をメキシコに戻すトランプ政権の方針をブロックすることを決定した。亡命者は彼らの訴訟が移民裁判所で審理されるのを待っているが、その判決は控訴裁判所に審査を求める機会を政府に与える為、数日間保留されている。中米および法的擁護団体は11人の亡命希望者を代表し、トランプ政権を告訴した為、訴訟の進行中、トランプ政権のその行動をブロックした。裁判官は、トランプ政権の「政策は移住者がメキシコで彼らの生活や自由な活動に与える過度の危険に直面しないようにするための十分な保護が欠けている」と述べた。また、シーボー裁判官は「トランプ大統領の政権が移民を送り返す権限として挙げた法律は、訴訟を起こした亡命希望者には適用されない」と判定した。

トランプ政権の移民計画や大統領による表現は、一般的な保守派政策とは異なり、極右に傾いているか又は米国から移民を静かに追放する努力をしている可能性がある。それらの「証拠」は最近の例として複数ある。⑴ 国境を閉鎖するとのトランプの発言もその一つであり、専門家は米国の経済的損害は多大であることを先週警告したばかりである。⑵ 彼の政権は、エルサルバドル、グアタマラ、ホンダラスに対する「米国の援助を削減することを計画」している。 ⑶トランプは連邦入国管理局と税関執行機関を指揮するロナルド.ビティエロの指名を撤回し「より厳しい」ことを望んでいると述べた。⑷ 大統領は、米国とメキシコの国境で移民の子供たちが両親から切り離される政策を強く推し進めていると伝えられている。この政策は非常に多大な批判を浴びた論争的な政策であるが、トランプは彼らを引き離さない場合、彼らには「ディズニーランドに行く」ような気楽さがあると述べた。⑸ DHCの他の上級職員は、移民に関する非常に「保守的な見解で知られているホワイトハウスの補佐官スティーブン.ミラーの喧騒から逃れようとしている」と伝えられている。

7日トランプ大統領は、DHCの長官カーステン.ニールセンは辞職したと公表した。トランプの発表は、彼らがホワイトハウスで会合を持った後であると報告された。CBSによると、「差し迫った辞職」を最初に報告したCBSニュースは「大統領は継続的な違法の国境通過をめぐる騒ぎを続けているので、国土安全保障省長官のカーステン.ニールセンは突然日曜日に辞任した」と伝えた。トランプは、午後5時過ぎホワイトハウスでニールセンと会った後に、ツイートでこの件を確認した。彼女の辞任は10日に発効するが、ニールセンは9日の午後、バージニアの彼女の家の外側で「国境に人道的危機がある」と記者団に伝え、それに対処する必要性を強調し、新たな発表はないとし、「国境を守るという大統領の目標を共有しています」と語った。ニールセンはトランプの「ゼロ容認」政策を監督してきた最高責任者であったが、子供たちが檻の中で拘束されている画像が公表された後、一部の抗議者は彼女を「悪魔」と罵倒したと報告された。週末、この政策は再度実施されると伝えられた為、トランプはその可能性を否定した。

9日のニューヨーク.タイムスによると、トランプはエジプトのアブドル.ファッターフ.アッシーシー大統領との会談前に 「私たちはそうするつもりはない」と記者団に語り、米国の移民政策と議会に対する批判の声を強めた。しかし、 両親と一緒に子供たちを連邦刑務所に収容することはできなかった為、その「ゼロ容認」政策は何千人もの幼い子供たちを彼らの両親から引き離した。2016年大統領選のトランプの公約は不法移民への対抗であり、貧困と暴力から逃れるため国境にたどりつく中央アメリカからの難民の数は皮肉にも彼の政権下で「先月10年以来の高さ」に達した。トランプは子供を両親から引き離す政策は彼の責任ではないと述べたものの、その政策が使用されていない場合、亡命希望者は国境を越える動機があったことを示唆し「一旦それがなくなると、貴方が多くの人々がやって来るのを見る理由です。ディズニーランドに行こうということになるので、彼らはそれがピクニックであるように来ています」と述べた。タイムスによると、国境警備を処理するための最良の方法に関する意見が合わなかった為、トランプは日曜日にニールセンを追放した。ホワイトハウスはDHCのもっと多くのトップ.リーダーを除去する計画である。これも、 トランプ政権が移民政策で壊滅的な失敗をしていると一般的に見られている現象の一つである。

オバマ政権下でも拡大していた中央アメリカからの難民の流れは、偶然トランプ政権下で更に増加しているが、前政権は記録的に大量の不法移民、特に犯罪者を強制送還した為、メキシコからの不法移民が国境で逮捕される数は劇的に減少した。この事実を見逃すことはできない。1980年の難民法は国境を含めて、場所を問わず入国を許可 している為、単に不法移民と同一化することはできないはずである。しかし、トランプ政権の難民に対する扱いは、過去の政権に比較して亡命を求める人々と不法移民を混同している点が顕著な違いである。また、米国は長年、 難民受け入れ数の合意も含めて、議会が超党派の移民法案の制定と難民法案の改正に失敗している為、そのつけは皮肉にも一部トランプ政権下で壊滅的な状況である。上院議会の複数の共和党議員はトランプが法律に無頓著であると指摘しているような側面があることに加えて、特に、inclusive(包含的)政策より、 exclusive(排他的) 政策を推進しているトランプ政権の人道的危機に対する対処法は、人道的とはほど遠い冷たい印象を与えることは事実である。先月下旬、一時的な一部国境閉鎖があったものの、ホワイトハウスの顧問の反対によって、トランプ大統領が国境を本格的に閉鎖する決定には至っていない。しかし、非合法と見られている緊急事態宣言と同様の強引な行動があった場合、歴史的に経済を移民に頼る米国の問題はもっと複雑で収拾がつかなくなることは確実である。

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