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Image result for images of Mexico leaders negotiate with Trump administration's leader on traffits and migration on June 5, 2019By    Washington Post

中央アメリカから国境に溢れる難民および不法移民の流れを防ぐ為のトランプ大統領の新たな戦略はメキシコに罰則的な関税を課すことである。経済的および政治的に混乱を招く可能性がある先月末のトランプの公表は単なる脅し戦略ではなさそうである。メキシコ政府関係者はホワイトハウスを訪問し、トランプ政権の関係者と5日から交渉を開始した。この交渉については、関税を防ぐ努力として機能するとの楽観的意見と、トランプ政権に対する懐疑的な見解とに分かれている。皮肉にもトランプの仲間である上院共和党議員は、ほぼ全員メキシコに対するこの関税戦略に反対しているため、関税を阻止する為の投票を行う計画を語っている。

米国議会およびメディア関係者はトランプの極端な政策や言動にはもはや驚かないが、その戦略が米国の経済に悪い兆候がある場合、株式市場は敏感に反応する。今回も株は暴落した為、メキシコに対する関税は米国の経済に悪い影響をもたらすことを示唆していると一般的に解釈されている。5日のニューヨーク.タイムス(NYT)によると、メキシコ製品への課税に対する脅威は金融市場を荒廃させ、自動車メーカー、農業、小売業者などに悪い影響を受ける可能性のある企業からの抗議を促した。連邦準備制度の理事長は4日、中央銀行がトランプの貿易戦争を慎重に監視しており、紛争による経済的損害を防ぐために行動すると公表した。

トランプが5月30日に発表した全てのメキシコ製品に対する関税は、来週月曜日から5% で始まり、メキシコ政府が移民問題に対処しない場合、1ヶ月後には10%になり、次に15%、その後20%、最後の10月には25%まで引き上がる計画である。トランプはイギリス滞在中の、4日退職前のテレサ.メイとの合同記者会見で、メキシコに対する関税についても語った。5日トランプは、メキシコは関税を避けるため、移民の問題で米国と対処することを望んでいると表明した。彼は同日夕方、副大統領マイク.ペンスを含むトランプ政権の関係者およびメキシコの上層部は交渉を行ったが、夕方失敗に終わったとツイートした。

NYTによると、メキシコの外務大臣マルセロ.エブラードは国境を越えた不法入国を防止するためにメキシコが可能な限りの努力を行っていることを説得するため、副大統領マイク.ペンス、国務長官マイク.ポンペオおよび米国通商代表のロバート.ライトハイザーと5日の午後ホワイトハウスで会談したが、交渉は成立しなかった。交渉は引き続き6日も行われる予定である。トランプ は「メキシコが移民の流れを封じ込めていないとの見方に不満を感じ、同国に罰金を科すために幅広い緊急権限を使用すると述べた。しかし、アメリカの上層当局関係者は、これまでのところ、メキシコが取るべきステップについてはほとんど理解しておらず、曖昧な言葉で話していた。実際にメキシコがトランプの関税計画を説得するために何ができるのか完全には理解していない状態である。メキシコを罰するために関税を課すことを提唱していたのは最高貿易顧問ピーター.ナバロである。彼はCNNとのインタビューでトランプの関税の脅威は「メキシコ政府の注意を引いた」ので、米国がメキシコに対して課す「関税が有効になる必要はないことを信じている」と語った。

ナバロはメキシコが関税を防ぐために行うべきことを幾つか概説した。その一部は「すべての亡命希望者を受け入れ」、米国より「遥かに強固なメキシコの法律を適用する」ことである。また、彼はメキシコに対し、「グアタマラとの国境を確保し、メキシコ国内の移住者のチェック.ポイントを厳しくするため、もっと努力する」ことを要求した。メキシコの外務大臣エブラードは、4日ワシントンの記者団に対し、「トランプ が関税を課さない可能性は80%である」と語った。しかし、疑問または懸念を表明する人々もいる。メキシコシティにあるCentro de Investigacion y DocenciaEconómicasのカルロス.エレディア教授は月曜日の期限前に決議を下すことができるかどうか疑問を抱き、「メキシコが米国への移住を阻止するためにどんな行動を取っても大統領を満足させることはまずない」と述べた。他の関係者は、時間がないため、 トランプ政権がメキシコ政府に対して望んでいることを短時間で行うことは非現実的であると懸念した。メキシコの元米国大使であるアルトゥーロ.サルカンは「これは7日間では起こらないでしょう。移民の危機から抜け出すための方法を強制することはできません」と述べた。

トランプ政権のメキシコに対する関税に懸念を示している上院議会共和党メンバーは4日、投票を行うことでトランプの関税を阻止すると警告した。この危機に対処するためドアの裏側で、秘密の会合を行った上院議会の共和党メンバーは、反対を表明しており、匿名の複数の議員は会議に多くの人々が出席したが、上院議員は誰もその関税に支持を表明していないとワシントン.ポストに報告した。上院議会は、それが大統領の「拒否権を無効にする」結果になったとしても、上院は彼らが関税について行動を起こすために必要な投票を行うことで、トランプのメキシコに対する関税計画に対抗することを明らかにした。長い間、トランプの拒否権に対抗することを避けてきた上院多数派リーダーのミッチ.マコーネルは「私の議会メンバーはほとんど関税の支援をしていません。確かにそうです」と語った。マコーネルはトランプ政権のメキシコとの交渉が「実りある」ものであり、関税はアメリカ人に対する税とし見ているため、関税が起こらないことを望んでいると述べた。米国にとって、「最大の貿易相手国」であるメキシコは「輸出の80%」を米国に送っている。今回、トランプの関税反対派は、上院で 「拒否権を無効にする十分な支持がある」と述べている。そのような共和党の確信は、トランプ就任以来初めてである。トランプは4日、テレサ.メイとの合同記者会見で、彼の「メキシコ関税を阻止しようとする共和党は愚かである」と述べた。

メキシコからの不法移民の数は激減する一方で、 政治的および社会的混沌と暴力を逃れて中央アメリカから逃亡し、米国に亡命を求める移民の数は圧倒的に増加している。トランプ政権下では、国境で逮捕される中央アメリカからの難民の数は大幅に増加した。オバマ政権は、自国で犯罪歴のある不法移民を徹底的に強制送還していた。しかし、トランプ政権は子供達を国境付近で檻の中に拘束し、両親または家族から幼児を引き離していたことが暴露された「ゼロ許容」政策も含めて、その対処方法は非人道的であると批判されている。中央アメリカから米国への移民の流入をメキシコだけの責任として押し付け、月曜日までにその流れを止めない場合、大統領の緊急権限を利用して、すべてのメキシコ製品に5%の課税を開始しするとのトランプ政権の対処は「非常に非現実的」であると指摘されている。

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