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Image result for images of detention center in Clint,Texasテキサス州クリント移民拘束センターの内部構造 By   El Paso Times

最高裁の判定後、トランプ政権の複数の部署は、市民権の質問なしに国勢調査の用紙は印刷されることを公表した。しかし、3日トランプ大統領はそれをフェイク.ニュースであると主張し、市民権の質問を追加する方法で進むとの驚くべきメッセージをツイートした為、メディアおよび関係者を非常に混乱させた。次に、米国の国境に押し寄せる不法移民および難民の波に対処する為、二ヶ月前までは超党派の協議をアピールしたが、現在そのような温和な姿勢は消えた。国境で移民を拘束している施設では、ある少女が自殺を試みる悪夢のような残酷な状況があると7日に報告されている。現在論争的なこれら二つの問題とトランプ大統領が引き起こす混乱の裏には隠れた政治的共通点がある。

2020年の国勢調査に市民権の質問を追加するトランプ政権の論争的な計画に対して、最高裁は6月27日、下級裁判所の決定を保持し、納得できる理由を提示するよう、その決定を再度下級裁判所に戻したことは既にご承知の通りである。トランプ大統領は、市民権の質問が含まれていない国勢調査の印刷プロセスが開始された3日、彼の司法省と商務省の決定と公表に反して、市民権に関する質問は追加する必要があると繰り返し主張し続けている。4日の独立記念日後も最高裁が認める合法的な方法は、大統領令も含めて約5つの方法があるため、追加する方法を押し通すと記者団に語った。市民権の質問が追加されていない用紙の印刷が開始された後も、合法的な理由があるかもしれないとし、追加した質問のみを別に印刷することは可能であると主張した。しかし、国勢調査当局は、通常そのような慣行はないと指摘したことが伝えられた。また、複数の批評家は大統領令により、最高裁の決定を覆すことは法的に不可能であるとコメントした。

市民権に関する混乱に加えて、トランプ政権の不法移民に対する非人道的な対処が再度注目されている。中央アメリカから国境に移動する移民の数は更に増加していると言われているが、トランプ政権の国土安全保障省の代理長官を含めて、同局のエルパソ部門の国境警備の幾人かの関係者は、現場を視察した弁護士らの報告に異議を唱えている。しかし、ニューヨーク.タイムス(NYT)は7日、数十人の証言およびその他の文書の証拠に基づき、現在、多くの子供達が病気を患っている状態であり、国境、特にテキサス州のクリントで史上最悪の人道危機があると報告している。拘置所での衛生管理は前代未聞の最悪な状況下で「窮屈な部屋に収容されていた何百人もの子供たちの間で、疥癬、帯状疱疹および水痘の発生が拡大している」と関係者は伝えた。同紙は「子供たちの汚れた服の臭いは非常に強かった為、係員の服にも臭いが広がった。 町の人々は仕事を辞めた時に鼻をすくめ、子供たちは絶えず泣いていた。一人の女の子は自殺を試みた為、係員らは彼らの前のベッドで彼女を眠らせ、彼らは別の拘束されたグループが到着するまで、彼女を監視した」と伝えた。

テキサス州エルパソの近くにあるクリントの施設が建設されて以来、そこで働いているベテランの国境警備隊の職員は感情のない「ロボット(のような人間)になる段階に到達する」と述べ、「日常的な行動の一部として、収容室のスペースを増やすため、子供たちからベッドを奪う命令が続いている」状況に「心が裂かれます」と述べた。生後 5ヶ月の赤ちゃんさえ収容され、石鹸さえなく、洗濯やシャワーさえ提供されておらず、衛生管理がひどい状況であることを弁護士団が報告した後、クリントの国境警備施設は突然スポットライトを浴びるようになった。NYTの報告は、現役および元国境警備の職員、監督者、施設を訪れた弁護士、議員、補佐官、子供が留置された移民の父親など、数十人のインタビュー、エルパソ国境施設で過ごした人々からの宣誓供述書、検査報告書、およびクリント施設の複数の隣人からの証言に基づいている。

7日、CBSの番組 Face the Nationに出演した民主党の上院議員クリス.クーンズ(デラウェア)は、トランプ政権が移民政策の用具として「子供たちに残酷」な対処をしていると批判した。クーンズは、トランプ政権が「意図的に子供への残虐行為を使用」しており、それは子供を両親から引き離す「ゼロ許容」政策を「人道的な災害」であるとして、両党の議員から批判されたことを思い出すと述べた。従って、「彼らは国境で子供達と彼らの両親を拘束する無限の権限を議会に与えると論議する道徳的権限はありません」と語った。 先週、15人以上の民主党議員は、国境で多数の子供達が拘束されている施設を見学したが、彼らはカメラの持参が禁止されていたため、携帯電話を取り上げられた議員もいた。7月1日にクリントに施設を訪問したアレクサンドリア.オカシオ.コーテツは、その施設内で「安全ではなかった」と述べ、女性はトイレの水を飲むように言われたことについて報告し、同日メディア関係者にツイートで紹介されたトイレ.システムの画像を添付した。これはトイレと手洗いボールが一体になっているポータブルである。しかし、ポータブルの上部には水が流れてこない為、トイレの水を飲むという表現は便器に流れる水を飲むことを意味すると説明している。

トランプは5月、オバマ政権下で施行されたダカ政策(米国で育った合法的書類のない移民に滞在および労働許可を与える)も含めて、移民の問題を超党派で協議すること、または民主党の提案も歓迎すると述べていた。しかし、6月には大量移民の逮捕を計画していることが公表され、最近の彼の反移民政策はもっと過激になっている。それはなぜか? キャピタル.ヒルの内外には、トランプを含む共和党指導者に圧力をかける極右派グループが存在する。数年前までティーパーティと呼ばれた右翼派もその中の一部であるが、もっと富と政治的パワーを保持している個人やグループが背後に存在する。彼らは、米国の資源を消費し、納税者の税金が不法移民の福祉に利用されることを徹底して嫌っている。オバマ政権下で、ジョン.ベイナーが下院議長であった当時、2013年6月27日に上院議会は包括的な移民改正法案を通過した為、下院議会もその取り組みを実施したが、この影のグループに頻繁に脅されていたベイナーは、下院で独自に草案した移民法案を通過させることなく辞職した。現在、幾人かの批評家はトランプも同様に脅されていると述べている。最高裁の判定後、時間的に余裕がない状況下で、司法省と商務省は市民権の質問を含まない国勢調査を印刷していると伝えた後、非常に金力のある極右グループがトランプ大統領に圧力をかけたと報告された。

市民権の質問も結局、移民および予算の割り当てに深い関連性がある。市民権を保持しない移民の人口数は、カリフォルニアなど主に民主党州に多い。この質問を追加した場合、市民権のない移民は国勢調査に参加しないと予測されたため、調査後の人口に基づき、国勢調査に参加しない人々を人口統計から除外することで、議会の予算割り当てを削減し、特に移民の多い民主党州の下院議席を減少させることで、永久的に共和党優勢の議会を構築することを目指している。現在上院議会の大多数の共和党議員はこの腐敗体制に沈黙を続けている。この影響力のあるグループからの圧力を受ける度に、トランプは立場を変える発言をツイートする為、時には彼の政権の関係者も含めて、世間を混乱させている。その要因は、彼が大統領として全体の調和を図ることより、彼の支持基盤のみにアピールしているだけであり、彼自身が強い政策を持たず、金力のある極右グループに動揺されているからである。過剰な不法移民の流入は確かに問題であるが、合理的な方法を探る行動の欠如は大統領に対する批判の主要因である。加えて、トランプは彼自身に都合の悪い報道を全て「フェイク.ニュースである」と言い続けることで、支持者を洗脳する。その一方で、民主党は不法移民を無制限に受け入れているというような虚偽と誇張の主張を繰り返している。

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