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Image result for images of Trump, Barr, Ross on July 11, 2019 from Rose GardenBy    The Root

トランプ大統領は11日午前中、市民権の質問の大統領令に関する記者会見を行う予定であるとツイートした。その為、ほとんどの主要メディアは、トランプ大統領が大統領令を利用して国勢調査に市民権の質問を追加すると予測した。驚くことに、ホワイトハウスから11日夕方行われた記者会見で、トランプ大統領の10分以内のスピーチは、彼の政権が国勢調査への市民権に関する質問の追加を放棄したことを示唆する予想外の発表であった。トランプ大統領の声明は何を示唆している?

東部時間午後5時37分から、ホワイトハウスのローズガーデンでトランプ大統領は、政府には実際の市民の人口、合法的住民人口、不法住民の人口を正確に知る権利があるため、長い間お金と時間を費やし、国勢調査にその質問を追加するため戦ってきたと語った。しかし、現在最高裁を含む「3つの裁判所にブロックされている」ため法的に裁判所に対抗する方法はないこと、新たな決定には多大な影響があること、国勢調査だけが方法ではないなどの理由により、他のオプションを採用することを決定したと述べた。新たなオプションは大統領令により、トランプ政権の全ての省および部署に市民権に関する情報および書類を提供するよう呼びかけたことである。また、この時点で発表した大統領令は即時に効力を発揮すると述べた。同席した司法長官ウィリアム.バァーの数分間のスピーチが終わると、記者からの質問を一切受けず、早々にローズ.ガーデンを去った。

これは一体何なのか?と思わせるような阻塞な記者会見であった。午前中トランプがツイートを公開した直後、多数のメディアは、トランプが国勢調査に質問を追加するため、大統領令に署名するとの憶測に基づく記事を公開した。公民権団体は、彼がツイートを発表した時点で、先月の最高裁の命令に反し、トランプが執拗に大統領の権限を乱用する大統領令を発行する場合、法的に戦うと宣言した。市民権の質問を追加する為のトランプ政権による1年半年以上の葛藤は、もはや軌道が外れた段階になっているとの印象を与えた。国勢調査に追加する市民権の質問は「この人は米国の市民ですか」という形式であると伝えられていた。トランプ大統領は今日の記者会見で、最高裁の命令に対抗する方法はないことを認めたことを示唆した。最高裁は先月の判定で、トランプ政権がこの質問を追加する理由として「投票権を強化するためである」との主張は虚偽であるとして、首席判事のジョン.ロバーツは6月27日、他にもっと合理的な理由を下級裁判所に提示するよう命令し、チャンスを与えていた。しかし、11日のトランプの声明は、3つの裁判所が納得するような理由を探すことに苦戦していることを示唆した。先週、市民権に関与した弁護氏らを入れ替える計画を提起した時、関連裁判所は、その動きさえブロックしていた。

従って、八方塞がりに直面したトランプ大統領は11日夕方、緊張した表情で、このような市民権の質問を国勢調査に追加することを諦めなくてはならない事態に直面していることを示唆した。11日夕方のトランプ大統領のスピーチ直後に公開したワシントン.ポストの記事によると、トランプは「国土安全保障省と社会保障局のデータベースを含めて、市民数と非市民数の記録があるすべての連邦機関が商務省に、それらの記録を提供するよう命令」している。トランプは彼の政権の多数の部署が保持するデーターを利用する方が「遥かに正確だと思う」と述べた。この記者会見で、バァーは「我々は、国勢調査を実行する私たちの能力を危うくするつもりはありません。実際問題として、最高裁の判決はすべての道を閉じた」ことで、「兵站学的」な障害を追加したと説明した。(兵站学は輸送、宿営、食糧の運送などに関する軍事学の一部に言及する: 広辞苑)結論として、国勢調査に市民権の質問を追加することが複数の裁判所に停止されている状況で、トランプ政権は市民と非市民に関する情報を集める必要があるため、その集める手段に無理のない方法を選択したと述べた。

国土安全保障省は移民局を含む複数の部署があるため、グリーンカード保持者数、労働ピザ保持者、その他、米国に滞在する移民および外国人に関する様々なデーターを利用することが可能である。しかし、社会保障局からは社会保障税に貢献している市民および永住権保持者に関する一部のデーターは利用可能であるが、社会保障番号を取得することが不可能な多数の労働者、すなわち、不法滞在労働者数の情報はない為、米国に在住している全ての人々が市民であるかまたは非市民であるかを完璧に理解することには無理があるかもしれない。いずれにしても、保守派グループに市民権の質問を追加することを諦めないようプレッシャーをかけられていたトランプ政権は、最終的に敗北をアピールしない方法で、意味のない象徴的で巧みなジェスチャーを演じることを選択した印象を与えた。

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