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Image result for Images of legislative graveyard上院議会の「立法墓地」のメッセージ: By   Twitter

今年1月、下院議会で民主党が多数派になって以来、民主党は議会調査に加えて多数の法案に取り組み、ほとんど通過させたが、共和党が支配する上院議会で行き詰まっている。正常な状況下では、下院で通過した法案は上院多数派のフロアーで投票が行われ、可決または不成立が判明する。しかし、上院議会のリーダーであるマッチ.マコーネルが投票を許可しないため、法律を制定するべき議会は、仕事をほとんどしていないことになる。そのようなマコーネルが率いる上院議会は「立法墓地」のニックネームで呼ばれるようになり、従来のリーダーシップの規定が遵守されていないと思われる非民主的な状況になっている。

5月ホワイトハウスおよびトランプ大統領は民主党が仕事をしていないと批判したが、実際には、下院議会で民主党がコントロールするようになった2019年1月初旬以来、下院議会は行政的な法案や決議案を含めると実際には250以上の法案を通過した。重要な政策では100以上の法案を通過させたが、その内の法案は上院議会で保留されている。下院共和党少数派リーダーのケビン.マッカーシーは5月22日、民主党が下院を引き継いで以来、彼らは「追い詰められており、実質的に何も成し遂げておらず、この大統領を弾劾することに取り憑かれている」ため、「我々が米国を統一することを可能にする進歩を麻痺している」とツイートした。

しかし実際には、投票権の拡大、党派的ジェリーマンダリングの制限、寄付金の影響を制限するための包括的な人民法、給料公正法、女性に対する暴力行為の再承認法、インターネット保護法など、銃規制から処方薬の価格を低下する法案、既存症患者を保護する法案、環境保護に関する法案に至るまで様々な立案を可決した。しかし、上院議会では投票さえ、行われていない状況がある。少数派の民主党リーダーであるチャック.シューマーは6月の記者会見で、マコーネルは上院議会を「立法墓地」に変えたと批判した。これは、現在レジスレイティブ.グレイブヤード( Legislative graveyard)と呼ばれるようになった。下院議会で通過した法案は上院に移動するが、その法案に満足しない場合、上院では補足または改正し、その上院独自の法案に投票し、通過した後に下院に送り戻すプロセスを踏まえることが民主的な議会のシステムである。これは下院議会についても同様である。しかし、上院議会ではその正常な機能が失われている為、「立法墓地」と呼ばれる状況になっている。

これは何を意味しているのか? 下院議会で体制が変わった後、半年が経過した現在、マコーネルはリーダーになった民主党の下院議長ナンシー.ペロシとは一緒に働かないという戦略を用いていると報告されている。これまで、政策協議のため、両院両党のリーダーが大統領と共にホワイトハウスに揃ったことはない。少なくとも、マコーネルとペロシがそこにいる場面は一度も見たことがない。2020年の総選挙で、トランプの再選に加えて、上院共和党は多数派を維持することを目指しているが、ケンタッキー州地元での支持率が最悪であるため、敗北する可能性があるマコーネルは、下院民主党に紹介された法案に協力する動機はほとんどないからであると言われている。加えて、マコーネルはトランプ大統領が署名しないと思われるような法案には投票さえしないと決定している。これは、ある意味で独裁的である為、上院議会では、法案を紹介することや議決権の拒否など、個々の上院議員の権力が弱体化されている可能性がある。下院から移動した法案に投票が行われていない現状は、個々の上院議員の権力はどうなっているのかという疑問に突き当たる。このような状況がある時、上院議会の民主党リーダーのシューマーと民主党議員らは、記者会見でこのような状況を報告する程度の権力しかないように見える。

実際には、上院議会の多数派と少数派のリーダーは政策課題に関する党の立場を代表する「スポークスマンの役目」を果たす必要がある。それらは、法案を紹介するため、議会フロアーでのスケジュールを設定し、彼らの党のメンバーに日々の立法計画についてのアドバイスを続け、討論の期間を制限し、合意をまとめ、党の戦略を調整し、投票で党を統一し、「党員の権利と利益」を守るため、時間をかけて論議する機会を与える義務がある。多数派のリーダーは、上院議員が法案に対する「全面的な意見を表明」することを可能にし、「可能な限り迅速に法案制定に向けて動く圧力とのバランスを取る」必要がある。従って、多数派のリーダーは「妥協、配慮、外交のスキルを磨く」ことが要求されている。しかし、これらの上院多数派リーダーとしての伝統的な規定は、現在ほとんど維持されていないのが現実である。

2017年9月、オアバケア撤廃のため、最後の妥協案に投票を行い、大敗北に終わった時、当時脳腫瘍で、限られた余命の療養期間に議会の仕事に参加した共和党のベテラン議員ジョン.マケインは超党派の制定ではなく、正当なプロセスを踏まえていないことを強く指摘した。既にこの時点で 、上院議会多数派のリーダーは惰性的で極端な党派的姿勢であったことを示唆していた。マコーネルは、2009年にバラク.オバマが初の混血大統領として選出された時、彼を一期のみの大統領で終わらせる事が最優先課題であると公式に宣言した為、共和党議員がオバマを援助する結果になる法案には協力しないことを誓約した。2010年3月にオバマケア又はACAが民主党の投票だけで通過した後、オバマケアを完全に撤廃することに精魂を傾けたが、撤廃に積極的な共和党大統領トランプが就任し、二年半が経過した現在も共和党には他の選択肢がない為、完全撤廃には成功していない。現在ACAは、法廷での紛争に発展している。可能な限り、多数の共和党判事を全国の裁判所に送り出すことと、富豪層に減税することしか興味がないリーダーが上院議会にいる限り、民主的な立法体制を望むことは不可能である。

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