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今週水曜日の24日、米国司法省下で元特別捜査官として、2016年の大統領選を干渉したロシアとトランプ.キャンペーンとの共謀の調査を約2年間実施したロバート.ミュラーの公聴会が二つの委員会で別々に開催される。初めて、一般公開されるミュラーの証言は全国テレビを通して、大勢のアメリカ人が見ると予測されている。聴聞会でのミュラーの証言は何が期待されているのか? トランプ大統領にとってはどのような意味があるのか?公聴会の意義は何か?

ミュラーは一般公開の証言に協力することには消極的であると言われており、4月18日に公開された448ページの一部リィダクト(墨入れ)版による彼の調査報告書に記載された内容以外の事を公的に語ることはないと5月29日の最初の公開スピーチで宣言していた。そのような状況下で、彼の公聴会に対して何が期待できるかという疑問がある。NBC Newsの複数の記者によると、報告書が公開されてから3ヶ月が経過しているため、記憶を蘇らせる機会になることは確実であり、幾つかの可能な展開について予測する上で、4月18日にミュラーが報告した要点を紹介した。それらは ⑴ ロシア人はトランプ大統領から恩恵を受けると信じており、トランプ.キャンペーンは2016年の大統領選に干渉したロシア政府の努力から、選挙で恩恵を受けると期待した。⑵ ミュラーの報告は、トランプ.キャンペーンのメンバーが「選挙干渉での活動においてロシア政府と共謀または調整した」ことを立証しなかった。⑶ ミュラーの調査はトランプ.キャンペーンに関係した何人かの個人がミュラーと議会に嘘をつき、調査を害したことを証明した。⑷ トランプはロシアの弁護士との2016年トランプ.タワー会議の真実を伝えずにFBIのジェイムス.コミを解雇するよう要求し、ホワイトハウスの弁護士にミュラーを解任するよう要請した。⑸ ミュラーの調査はトランプが司法妨害の罪を犯したと結論を下さなかったが、彼が無実であるとの結論も述べていない。⑹ ミュラーは、司法妨害の問題を調査することを議会に任せたことを示唆した。彼はその報告書に「大統領の職務権限の不正行使に議会が妨害法を適用するという結論は、チェックとバランス体制の憲法および法律を超える者はいないとの原則と一致します」と述べている。

議会で証言を行うミュラーの公聴会は下院司法員会で3時間、下院情報委員会で2時間行われる。これは、ひとつの委員会で7〜8時間行われる場合も多い他の公聴会に比較すると短い傾向がある為、一般的に民主党は「新たな劇的な情報が提起される」ことを期待していないという。トランプ大統領は22日、ホワイトハウスの大統領執務室でパキスタンの大統領との記者会見で、ミュラーの公聴会を「私は見ないでしょう。たぶん、少しだけ見るかもしれません。リンゴの全てを噛み取ることはできないので、私はミュラーを見るつもりではありません。共謀はしていません。妨害はありません。何もありませんでした」と語った。

司法妨害も共謀もないと再度強調したトランプ大統領は一般公開のミュラーの証言を「もちろん見る」 だけではなく、ミュラーの証言をモニター(監視)する計画である。22日のNBCニュースによると、「ミュラーがロシアの調査についての質問に答える時、大統領自身はホワイトハウスから公聴会をモニターすることを期待している」と、キャンペーンの補佐官が語った。過去にも幾つかの公聴会をモニターしたことがあるため、初めてではない。24日のトランプのスケジュールは副大統領との日常的な昼食だけであり、トランプが報道に集中できるよう「行政的時間」が設定されている。しかし、先週も記者団にテレビを見るつもりであるかどうかを直接尋ねられた時、大統領は「見ません」と答えた。

新たな情報の提供が期待されていないミュラーの公聴会の意義は何か? 少なくともトランプ大統領は、22日、ホワイトハウスの記者団の前で緊張の表情を見せた。それは、ある意味では何千万人という人々が熱心に見るテレビ放映の証言は、ある意味ではトランプに危険性があるからである。なぜなら、圧倒的多数の共和党議員さえ読んでいないと言われている448ページのミュラーの報告を読んだかまたは現在読んでいる米国市民は非常に少ないと予測されているからである。下院司法委員会および情報委員会が、ミュラーに国民に向かって直接証言するよう依頼した理由は、それが主要因である。現在約95人の下院民主党はトランプを弾劾することを希望しているが、まだ時期ではないとして、弾劾を決定する前に最初に一般国民の反応を見ることを望んでいるのは下院議長のナンシー.ペロシである。その為、下院議会の委員会リーダー達は数ヶ月間、一般公開での証言に協力するようミラーとの交渉を続けた。

この公聴会の本当の危険性は、ミュラーの調査結果をほとんど理解していない国民には驚きであり、弾劾を支持する率は上がる可能性があることである。それは民主党にとっては有意義であるが、元々共和党であるミュラーが、多くの質問に答えず、不明な点を明白にしない場合、それは民主党議員らにとっては壊滅的な失望である。また、調査を熱心に推進し、公聴会の開催に情熱を燃やした民主党の評価は低下する危険性もある。しかし、議会は8月に長期的な夏休みに入る為、民主党にとっては、本格的な休暇前の旋風を巻き起こす機会になる。21日、下院司法委員会の議長ジェリ.ナドラーは、ミュラーが4月に公開した448ページの報告書にはトランプ大統領の不正な行動に関する「非常に実質的な証拠」が記載されているため、それに関して質問する貴重な公聴会になるとの期待を表明した。ナドラーはフォックス.ニュースのFox News Sundayのインタビューで、ミュラーの「報告書は、大統領が重大な犯罪と軽犯罪で有罪であるという非常に重要な証拠を示しました。私たちは、ミュラーにそれらの事実をアメリカの人々に提示させる必要があります。私たちがそこからどこへ行くかを見てください」と語った。また、人々がミュラー報告書の内容を聞けば、大統領に「説明責任を負わせる」ことができるので「無法政権」の行動を抑えることが可能になるとの期待を表明した。

要するに、ホワイトハウスの顧問が録音すると予期されているミュラーの証言は、後日トランプの2020年の集会で、彼の支持基盤に語る時、彼自身を擁護するために利用されることは確実である。トランプにとって、ロシア関連調査は最初から最後まで「フェィク.ニュース」である為、彼は2020年の再選の戦略として主張し続ける必要性がある。実際の証言は17日であったが、トランプ再選チームは17日夜、ノース.キャロライナ州グリーンビルでMAGA(再びアメリカを偉大にするMake America Great Again)を掲げる集会を開くことを決定した為、下院議会委員会のリーダーは「待望の証言」が行われる数日前に公聴会を1週間延期した。辞職を表明した5月29日ミュラーは、大統領が有罪であることを決定しないよう司法省に要請されていたことを公的に語った時、民主党は強い衝撃を受け、ミュラーの公聴会での証言を促す動機に繋がった。そのような理由により、ミュラーが結論を出すことが不可能であったトランプの司法妨害とロシアとのトランプ.キャンペーンとの共謀については議会が更に調査を続けることも、その時のミュラーのスピーチで暗示している。国民は知るべき権利があるとミュラーが強調した点についても、公聴会は少なくともその機会を与える結果になる。また、メディアにとっても、可能な限り多くの正確な情報を提供する最後のチャンスになる為、各方面から興奮した雰囲気が感じられる。その中で、22日、司法省はミュラーが証言を可能な限り最小限に抑えるよう圧力をかけたと伝えられた。ミュラーは既に一般市民であり、司法長官ウィリアム.バァーにはそのような権限はないことをミュラーは知っているはずである。

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