アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2020 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

Image result for Images of testimony by Robert Mueller on July 24, 2019By   Talk Media News

一般公開による元特別捜査官ロバート.ミュラー(74歳)の議会証言は、決して建設的であるとは言えなかった。予測された通り、ミュラーは重要であると思われる質問にはほとんど答えなかった為、幾人かの議員らは苛立ちの表情を見せた。しかし、この困難な状況で、午後からの下院情報委員会の公聴会では、委員長のアダム.シフがもっとも効果的な短い質問を連発した瞬間は鮮やかであった。ロシアが2016年の選挙を干渉したことも含めて、ミュラーは合計約6時間の公聴会で、幾つかの重要な点を明確にした。また、ミュラーはロシアが2020年の選挙も再び干渉すると警告した。民主党が支配する二つの公聴会はトランプ大統領にとって、多大な政治的リスクがあると予測されていた。

議会中継からの証言によるミュラーの公聴会は、東部時間24日午前8時半過ぎから下院司法委員会で約3時間行われ、午後からは約2時間半下院情報委員会で行われた。時差の為、午前中に開催された公聴会を全て見ることは不可能であったが、午後約13:00から開催された下院情報委員会での公聴会はすべて観察した。NBCのキャスターであるブライアン.ウィリアムズによると、ミュラーは約6時間の公聴会で「質問に答えることを190回拒否した」為、両党の委員会メンバーには非常に失望的な証言者であったと言える。また、質問が聞き取れず、質問を聞き返すか又はミュラーの報告に関する質問に対して、彼自身が記載した報告書のどこに記載されているのか覚えていないことを示唆する場面もあった。ミュラーの報告書の特定の箇所を読むことで質問する議員、又はその一部を言及し、意味不明な点について質問する議員は、そのページ数とセクションを伝えた。ミュラーは持参した分厚いファイルからの内容を確認した後に、その質問にイエスまたはノーで反応するスロー.モーションの場面も数回あった。ミュラーおよび多くのパネル.メンバーは寝不足の疲れた表情を見せ、幾分不器用で非建設的な側面のある公開証言であった 。

最も印象的で、最も効果があると思われた場面は、下院情報委員会での公聴会の冒頭で、委員長のアダム.シフが非常に効率的なイエス又はノーによる簡単明瞭な短い質問を連発したことである。ミュラーは、これに熱心に耳を傾け、イエス又はノーと答えることで、シフは彼自身が認識していることがほぼ全て正しいことを確認した。それは、448ページの報告書を読んでいない視聴者を援助したと思われる新鮮な印象を与えた。アダム.シフの質問は、ミュラーの報告書に記載されている肝心な部分を簡略的にまとめたもの、過去の裁判所の記録、及びメディアの調査報告に基づいていたようである。

  1. ロシアは、2016年の選挙に影響を与えるため、広範で体系的な努力をしました。  2. 彼らはこれを達成しようとしていたので、ロシアはトランプ.キャンペーンに手を差し伸べました。  3. ロシアがトランプ.キャンペーンに手を差し伸べる努力中にトランプ.キャンペーンの関係者は誰もFBIに報告しようとはしませんでした。  4. トランプ.キャンペーンはロシアからの援助を歓迎しました。  5. トランプの子息は、ロシアが提供したヒラリー.クリントンを汚す情報を「好きです」と述べた。  6. 大統領はクリントンの電子メールをハッキングするようロシアに要求しました。  7.トランプは何回もロシアがウキリークスによってハッキングされた民主党の電子メールを公表したことを賞賛した。    8.トランプ.キャンペーンのメンバーは、キャンペーンと移行期間中に彼ら自身を豊かにする努力をしました。  9. ポール.マナフォートはロシアの少数独裁政権から債務免除を得る努力をしました。マイケル.フリンはトルコからお金を稼ぐ努力をしました。  10.トランプはモスクワのトランプ.タワーから数億ドルを稼ごうとしていました。  11. トランプの仲間であったフリン、ジョージ.パパドプロス、マイケル.コーエン、マナフォート、リック.ゲイツはFBIに虚偽を語った為、告訴されました。  12.マナフォートは他の人たちに嘘をつくよう促しました。13.トランプはミュラーの調査は「魔女狩り」であると主張し続けたが、それは虚偽です。  14.トランプはロシアの干渉は「デマ」であると主張しましたが、それは虚偽です。  15.ロシアはトランプが選挙に勝つことを望んでいました。  16. ロシアはトランプ.キャンペーン当局者にその意図を知らせました。  17.トランプはロシアとはビジネスの取引はないと言いましたがそれは嘘です。  18. ロシアはトランプの勝利を助けるために連邦犯罪(サイバー攻撃を意味する)を犯しました。  19. トランプのキャンペーンは、ハッキングされた資料を中心としたメッセージの伝達戦略に基づいていました。  20.トランプ.キャンペーンは、キャンペーン中にロシアとの取引を隠蔽するため、虚偽を語りました。

上記の質問にそれぞれ「間違いはありませんか?」と確認したアダム.シフに対して、ミュラーは#3 については「分からない」と答え、#19 には「馴染みがない」と答えた。他の質問については全面的にシフが表明した内容を認めた。下院情報委員会の委員長シフはミュラーの長い報告書を読まない多数の米国民に多くのことを理解させようと努めた。加えて、二つの公聴会での証言を通して、ミュラーは司法省の方針と Office of Legal Counsel(OLCと呼ばれる法律事務所)の意見に基づきトランプ大統領を告訴しなかった為、トランプ大統領は弾劾、辞職または任期切れによりホワイトハウスを去った後に告訴されることを暗示し、トランプ大統領は犯罪を犯したことを示唆した。ミュラーは「なぜ、大統領を召喚したのか」と質問された時、トランプは「全ての質問に答えなかった」と述べ、トランプ自身、司法妨害の疑惑を晴らす努力はなかったと表明した。また、2016年の大統領選を干渉した不法行為に対する調査を妨害するための協調的な努力がホワイトハウスの代表者にあったことを示唆した。ミュラーはロシアが米国の選挙に干渉した事実について「今ここに我々が座っている間も干渉しようとしている」と述べ、2020年の大統領選にもロシアが干渉すると警告した。

この公聴会での共和党の決意は、トランプ「大統領を再選させる」ことであると23日に伝えられた。それほど、4月18日に公開されたミュラーの調査報告は共和党に打撃を与え、7月24日の歴史的なミュラーの議会での証言はトランプ大統領にとって、政治的リスクが高いと言われていた。従って、一部の共和党はミュラーの信憑性を破壊するような努力があった。例えば、ミュラーの捜査官の多くは民主党であるため、彼の調査は政治的動機があると指摘したが、ミュラーは雇用にあたり、所属政党について聞いたことは一度もなかったと強く反発し、捜査官の採用基準は、素早く捜査する能力、威厳、統合性に基づいているとして毅然と対抗した。公聴会は一部、共和党と民主党の党派的争いであった印象も受けた。共和党はミュラーの威厳性を攻撃し、民主党は、トランプ.キャンペーンの多くの側近および顧問がロシアとの前代未聞の規模の接触があったにも関わらず、ロシアと共謀があったかどうかについて「証拠が不足している」と結論を出した理由を追求した。しかし、トランプを保護するため指名された司法省長官ウィリアム.バァーは、議会の前での証言を「境界線内」にとどめるよう文書でミュラーに警告していたことが22日に報告された。それは、既に4月に公開されたリィダクト版の報告書に記載されている内容に留まることを意味する。下院司法委員会の委員長であるジェリ.ナドラーは、ミュラーがバァーの指示に従う必要はないと語ったが、ミュラーは 5月29日、報告書に記載された内容を超えた証言をすることはないと宣言した為、彼は自身の発言に忠実であった。その為、公聴会のほぼ最後の段階では、ベトナム戦争での英雄でもあり、2001年から2013年まで共和党のFBIディレクターとして、超党派の議員らに尊敬されているミュラーに対して丁寧に接する共和党の姿も多く見られた。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。