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Image result for images Trump and leader of IsraelBy    Washington Post

近代政治史の中で、米国は1940年代後半から驚異的予算が伴う軍事援助をイスラエルに提供している。トランプ大統領は米国の歴史的なイスラエル政策に反することなく、公式にユダヤ人の国であるイスラエルの首相のベンジャミン.ネタニヤフを強く支持している。しかし、先週二人の民主党議員のイスラエル訪問を促進する結果になった発言をしただけでなく、トランプは20日、民主党に投票するユダヤ人は不実であると述べた。21日も同様の批判を繰り返した為、反ユダヤ主義を示唆しているとしてユダヤ人組織からの非難を受け、論争的になっている。驚くことに、大多数のユダヤ系アメリカ人は民主党に投票している記録がある。これはトランプを大いに失望させた可能性がある。

トランプ大統領は先週ツイートで、二人の米国女性議員がイスラエルを訪問することをイスラエルが禁止するべきであると前代未聞の驚異的ツイートをした。しかし、問題はイスラエルがそれを実際に行動に移したことである。トランプが標的にしている米国下院4人の女性議員の内、イルハン.オマールとラシダ.トライブは先週、パレスチナ人に対するイスラエルの扱いに抗議する為、ボイコットと制裁を訴えた。イスラエル首相ネタニヤフはトランプのツイート直後、この二人の女性のイスラエル訪問を禁止することを決定した。この喧騒的な状況に加えて、20日には民主党に投票するユダヤ系アメリカ人は「完全な知識が欠如しているか又は多大な不実のいずれかを示しています」とホワイトハウスで記者団に述べた。また21日、ケンタッキー州に向かう前にホワイトハウスの南芝でトランプは再度「貴方が民主党に投票したいなら、ユダヤ人に対して非常に不実であり、イスラエルに非常に不実である」と記者団に語り、再度ユダヤ系アメリカ人が民党党に投票している事実に失望を表明した。

確かに、大半のユダヤ人は民主党に投票するという記録がある。2018年の中間選挙では75% のユダヤ系有権者は民主党に投票した。リベラル系のイスラエル関連の組織が委託した世論調査では、ユダヤ人有権者の76%は民主党に投票し、19%が共和党に投票した。CNNの出口調査では、ユダヤ人の 79%は民主党に投票し、17%は共和党に投票した。トランプは最近この事実を知り、反射的に問題の発言をした可能性があるが、反ユダヤ主義的表現で、ユダヤ人を批判したと指摘された。このユダヤ人による中間選挙の投票結果を2018年11月7日に公開したユダヤ電信局(Jewish Telegraphic Agency: JTA)によると、ユダヤ人有権者が圧倒的に民主党に投票した要因は、トランプ大統領に対する不承認に加えて、特に2週間前に11人が死亡したピッツバーグのシナゴーグでの銃撃に影響を受けた為である。トランプ就任以後に台頭している白人ナショナリストおよび白人史上主義者の暴力が増加している現状は、選挙結果に大幅に反映することを示唆している。

JTAによると、「極端に二極化」している米国のアメリカ系ユダヤ人は過去にも圧倒的に民主党支持者である。ピュー.リサーチ.センターの記録ではユダヤ人はどの宗教グループよりも高い割合で民主党議員に投票している。2006年の共和党大統領ジョージW.ブッシュ政権下でもユダヤ人の87%が民主党に投票した。2018年の中間選挙は「トランプ大統領に対する明確な国民投票であり、彼の憎悪を煽る政策とレトリックを拒否した。ユダヤ人の有権者が圧倒的および強固に共和党を拒否した理由は、彼らがユダヤ人とアメリカの価値を裏切る議題を可能にしたからである」とアメリカのユダヤ民主評議会の事務局長ヘイリー.ソイファーは声明で述べた。

JTAによると、21日、ツイートで反中傷リーグのCEOジョナサン.グリーンブラットはトランプのコメントに反応し、「はっきりさせましょう。大統領が述べたことは反ユダヤ主義でした。 ユダヤ人に対する不実または二重忠誠の表現は何世紀にもわたって利用されました。ピッツバークでの銃撃からほぼ1年後も反ユダヤ主義は増加している為、この会話がまだ必要なことに戸惑っています」と述べた。ソイファー事務局長は「これがイスラエルに関するものである場合、トランプは反ユダヤ主義の一形態である二重忠誠の主張を繰り返しています」と述べた。また、トランプの表現には明確性が欠如しているが、彼は二重忠誠は必ずしも悪いことではないと考えている可能性がある。なぜなら、4月トランプは、ユダヤ人共和党グループでの会合で、イスラエルの指導者ネタニヤフを「あなたの首相」と呼んだ。批評家は「二重忠誠の非難を聞いたが、タカ派のユダヤ系アメリカ人のグループがネタニヤフを彼らの首相と見なすことは完全に自然であると彼が考えていた事が文脈上明らかである」とJTAは指摘し、トランプの意味が二重忠誠でない場合、民主党に投票するユダヤ人は彼に対し忠実ではないとトランプが批判している可能性があることを示唆した。

二重忠誠は母国が外国にある米国市民または市民権のある移民に言及する場合が多い。彼らは「自分の国を愛しているが、私は米国市民である」と強調する場合である。いずれにしても、白人至上主義者である印象を与えているトランプにユダヤ人が投票しない理由は人種分離的な政策をアピールしているからである。トランプのイデオロギーや戦略とは無関係に米国議会は現在約74%がユダヤ人で構成されているイスラエルを支持している。1947年、国連は分割決定で近年のイスラエルはユダヤ人の国として認め、1948年5月にはユダヤ人の故郷として、独立宣言において、イスラエルを「ユダヤ人国家」として定義した。この時から米国はイスラエルを強く支持しながら、ヨルダンやエジプトとの良好な関係を促進している。議会は中東との外交政策において、イスラエルと緊密かつ協力的な関係を維持することを重視している。従って、非常に積極的な軍事援助も行なっている。8月7日に更新された議会報告書によると、2016年に米国政府とイスラエル政府は、2019年度から2028年度までを対象とした軍事援助に関する10年間の新しい覚書(MOU)に署名した。 MOUの条件下で、米国はイスラエルに380億ドルの軍事援助(対外軍事資金助成金330億ドルとミサイル防衛予算の50億ドル)を提供することを誓約している。

このような観点から、多くのユダヤ人はイスラエルを支持する米国に感謝していると言われている。また、歴史的にユダヤ人は民主党に投票している。なぜなら、米国のユダヤ人はクリスチャンに差別を受けている為、社会的にリベラル傾向である。恐らく、トランプはそのような認識がなかった為、ネタニヤフにかなりの親密性を表現する戦略において、ユダヤ人の投票を期待していた可能性があることを示唆している。歴史的に米国の圧倒的ユダヤ人は民主党に投票している為、民主党に投票したユダヤ系アメリカ人を批判したトランプの態度は、特に米国大統領である立場の人物がイスラエルを支持しながら、反ユダヤ主義になれるか?との疑問さえ提起している。不実または二重忠誠の表現は、反ユダヤ主義の隠語として何世紀にも渡って利用されていると指摘されている。

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