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Image result for Images of Ukraine president and TrumpBy   New York Post

ウクライナの外交政策の最優先規定は、米国の党派的な戦略に関与しないことである。しかし、約5年間続いている戦争で多数の人命を失っている同国にとっては、米国の軍事資金援助は不可欠である。しかし、腐敗防止のスローガンで選出された新大統領が、米国大統領の「政治的動機に基づく調査」を行うと公約することは、超党派の支持を失う政治的なリスクがあった。厳しい選択を迫られたウクライナの新大統領ヴォロディミール.ゼレンスキーは実際に、トランプ大統領の要請を受け入れ、彼の政敵であるジョー.バイデンと彼の子息ハンターを調査し、2016年大統領選に干渉したのはロシアではなくウクライナであるとの公的声明を公表する準備があっただろうか?ゼレンスキーがこの重大な決定を下すことには期限があった。

7日のニューヨーク.タイムスによると、驚くことに、ゼレンスキーは援助金の保留を開放できるのはトランプだけであると2名の米国上院議員に言われた。トランプによってブロックされていた約4億ドルのお金は9月30日の会計年度末まで解除する必要があり、そうでない場合、その全体が失われる可能性があった。しかし、キエフでの政府関係者、議員、およびゼレンスキー政権に近い人々とのインタビューは、ウクライナの高官が最終的にトランプ大統領の要求に応じる決定をした方法に関する「新たな詳細」を明らかにした。ウクライナ政府と密接な関係がある民主イニシアチブ財団の上級研究員ペトロ.ブルコフスキーは、ゼレンスキーの「側近は要求された事に従うことを支持している」と述べた。 また、トランプの「再選を支援する」ような行動は「米国で超党派の支持を失うリスクがある」にもかかわらず、その決定を厭わなかったとし、「代価は高かった」と述べた。

ゼレンスキーの上級補佐官アンドリー.ヤーマクと米国国務省のウクライナ特使カート.ボォルカーは、公式声明の起草に関する論争を続けた。ヤーマクは民主党に敵対しない方法で、表現に慎重であることを強く提案した。交渉の後半で、米国の外交官は2016年の選挙にウクライナが干渉したと言及することは止めることに同意したとタイムスは述べている。8月初旬までにウクライナの高官は、援助金が凍結されていること確認した。9月、トランプ就任の主要な寄付者であり、欧州連合の大使に任命されたゴードン.ソンドランドはゼレンスキーとヤーマクにアプローチし、ふたつの「調査について公式声明を出すまで、援助はすぐに開始される可能性はほとんどない」と説明した。5日の2回目の宣誓証言で、ソンドランドは「私たちが何週間も議論してきた公的な腐敗防止声明をウクライナが発表するまで、米国の援助の再開はおそらく起こらないでしょうと私は言いました」と証言した。

トランプは「ウクライナ大統領がCNNで話をすることを望んでいた」とウクライナへの米国上級外交官であるウィリアム.テイラーは証言した。ゼレンスキーの側近は、トランプを苛立たせないよう警戒し、トランプがTwitterの投稿でCNNを「フェイク.ニュース」と常に呼んでいるので、それが良いアイデアであるかどうか疑問に思ったと言う。また、「もう私たちのために働いていない」とフォックス.ニュースを攻撃しているトランプの投稿をウクライナは発見した。ゼレンスキーの上級アドバイザーのほぼ全員は、彼が公式声明を発表することを支持した。この議論に参加した当局者の1人は、彼らは米国の軍事援助と戦争を終わらせる差し迫った和平交渉への外交的支援を米国の政治に加担しているように見えるリスクより重視し、同意したと述べた。唯一抵抗した人物は、9月下旬に辞任した国家安全保障評議会のディレクターであるアレクサンダー.ダニリュックである。彼はウクライナのメディアにゼレンスキー政権は米国との関係、特に「彼ら自身」との関係で「間違いを正す」必要があると語った。

遂にホワイトハウスの要請に屈し、ゼレンスキーの職員はCNNのweekly newsのホストであるファリード.ザカリアとの9月13日のインタビューで発表することを計画した。しかし、軍事援助の凍結の言葉が漏れ、議会は大騒ぎになった。予定されたインタビューの2日前、トランプ政権は支援金を解除し、ゼレンスキーの事務所はすぐにCNNとのインタビューをキャンセルした。それ以来、ホワイトハウスの大統領補佐官代行のミック.ムルヴァニーを含むトランプ政権の当局者は、援助金は調査なしに提供されたため「公式声明を条件とすることはできなかった」と主張した。しかし、弾劾調査に協力しているソンドランドは5日の証言で「援助の凍結は、ゼレンスキーに公的声明を発表するよう強制するために設計されたquid pro quo(物又はサービスの交換)の一部であった」と述べた。

しかし、ゼレンスキーが実際にどのような声明を行う予定であったか、明白ではなく、彼らがトランプの強要を実行に移すつもりであっかどうかについて、キエフでの意見が異なっているようであり、彼らはこれを行う準備ができていた」との分析もある。一方、ウクライナの外務大臣パブロ.クリムキンは、8月29日の政権交代まで、交渉中の声明のバージョンが非常に多かったため、インタビューでゼレンスキーが何を言うのか分からないと述べた。クリムキンはインタビューで、実際に「起きた(トランプとゼレンスキーの)接触から、彼らが具体的な取引を導いたのか、またはそうではなかったのかを話すことは難しい」と語った。公の場で、ゼレンスキーは政治的な訴追を決して命令しないと主張した。つまり、米国ニュース番組で大統領の政敵を調査すると公表するようなことはしないと示唆した。いずれにしても、クリムキンは、ウクライナの当局者が少なくとも、「米国の援助と政治的利点の取引を強く意識していた」と述べた。一方、トランプの支持者たちは、この観点から、そのような関係を見るべきではないと主張したとタイムスは伝えた。

7月25日のトランプとゼレンスキーとの会話は、内部告発者の警告を喚起し、電話会話の記録はホワイトハウスが修正した後に公開され、下院議会の弾劾調査に至っている。これまでのところ、ドアの裏で行われている証言者はほぼ全員がQuid Pro Quoがあったと証言している。トランプの言動は、現在、弾劾調査を可能にする強請の類であると考慮されている。11月5日にメイン大学で開催されたフォーラムで、トランプに対する弾劾を支持している前国務長官ジョン.ケリー(民主党)と元国防長官ウィリアム.コーエン(共和党)は、安全保障の問題が伴う外交政策を「誰よりも知っている」と主張し、シリアから米軍を撤廃すると決定したトランプについての懸念を表明した。お互いに信頼している同盟国との協力なしに単独行動を取り、外交関係の決定を下す際に、「彼自身の情報部や官僚を迂回するトランプの傾向」について語り、米国は危機に晒されていると述べた。

また、大統領が弾劾調査に直面している状況について、ケリーは米国が「憲法上の挑戦」に直面している深刻な歴史の瞬間を迎えていると表現し、特別捜査官ロバート.ミュラーの報告からウクライナに至る一連の行動は「今、まさにそれが弾劾調査の一部として正当化」できる状況であると語った。加えて、コーエンは6日、ワシントン.ポストの共和党コラムニストであるジェニファー.ルビンとの電話インタビューで、ウクライナ政府への援助金を保留したトランプの行為は「完全な腐敗」であり、「疑う余地なく弾劾可能」な「職権の乱用」であると述べた。しかし、今日上院議会で弾劾裁判が行われた場合、共和党のメンバーは数名を除き、ほぼ全てトランプを無罪にすると推測した。「しかし、私たちはまだ長い道のりです」とし、今後、国民が公聴会で証言を実際に聞いた場合、そして有権者の態度が変わった場合、共和党議員も変わる可能性があると述べた。7日、下院情報委員会は来週から米国民がもっと身近に詳細を知ることを可能にする一般公聴会に入ると伝えている。

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