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リーマン.ショックによる2008年の景気不況から回復し始めた2010年以降、米国の経済は上向きになり始め、景気は現在最もブーム時期に達していると言われている。今年下半期後半から失業率は50年ぶりに3.5%に達し、平均時給は47年ぶりに、10月の前年から初めて、住宅ローンの率を超過した。加えて、選挙年の景気後退の可能性は予測よりかなり低い状況下で、経済専門家は、今年の経済状況が弾劾に直面しているトランプ大統領を援助するかどうかを分析している。

米国労働統計局が6日に公開した雇用情勢によると、11月に非農業部門での総雇用者数は266,000人増加し、失業率は前回と同様の3.5%であった。しかし、主に製造業の労働者がストライキから帰還したことを反映している雇用拡大および失業率の低さは1970年以来であると言われている。また、雇用増加はヘルスケア、専門および技術サービス部門で著しい雇用増加があった。2019年の月間平均雇用成長率は18万人であったが、2018年の平均月間増加は223,000人である。従って、11月の雇用拡大は予測を遥かに超過したと言われている。11月の雇用拡大を部門別に見ると、製造業の雇用は、前月の43,000人の減少に続き、54,000人増加した。ヘルスケアが45,000人の雇用を追加し、10月の雇用より12,000増加した。ヘルスケアは過去12か月間で414,000人の雇用を追加した。レジャーと歓待サービス業は11月に45,000増加し、過去4か月で219,000人の雇用を拡大した。専門的および技術的サービスの雇用は11月に31,000追加し、過去12か月で278,000増加した。

この雇用拡大は、2020年から経済不況に陥るとの予測を払拭している。加えて、6日のブルンバークによると、米国経済は10月に「今後さらに持続可能な基盤を築く」方向性を示唆し、「重要なマイルストーンに到達」した。また、1972年以来、初めて賃金の伸びが住宅ローンの金利を上回った。民間部門の労働力の80%以上を占める生産および非監督従業員の平均時給は10月の前年から3.8%増加した。一方、10月の米国での平均30年固定住宅ローン率は約3.7%であった。1年前、連邦準備制度理事会(FRB)が緩和を開始する前に、住宅ローン金利は4.9%に近かった。

経済的現状から見ると、トランプの再選はその方向に沿っていると分析する専門家もいる。2020年に誰がホワイトハウスを獲得するかを予測した実績のある経済モデルによると、トランプ大統領は「永続的な米国の拡大により、再選に勝利する道を歩んでいる」と分析されている。安定した経済成長、歴史的に競争力が高くなった労働市場、限られたインフレを基本に、イェール大学の教授レイ.フェア、オックスフォード.エコノミクスLtd.、およびムーディーズ.アナリティクスは「トランプが投票箱で押し上げられる」と予測している。ムーディーズ.アナリティクスのチーフ.エコノミストであるマーク.ザンディは「トランプは、経済と彼の支持率が今から1年後に今日とほぼ同じである場合に勝ち、投票率は典型的です。しかし、経済がつまずき、彼の支持率に問題があれば、または民主党の投票率が大きい場合、民主党が勝利します」と予測した。経済は第3四半期に1.9%のペースで拡大し、6日の政府のデータは失業率が50年ぶりに最低水準に近づいている事を示唆した。製造業は米中の貿易戦争によって傷つけられたが、消費者は消費を続けており、経済についてまだ自信を持っている兆候がある。ブルームバーグの経済学モデルでは、選挙年の景気後退の可能性はわずか27%である。

2020年のトランプの再戦を経済だけで判断するべきだろうか?妥当な判断は、有権者が何を最優先するかである。6日のニューヨーク.タイムスは、この雇用報告に反応したトランプのツイートに言及し、トランプ大統領は「変化を模索するのではなく、現状を維持するために有権者が必要とするのは良い経済であるという状況を試している」と述べた。また、ハミルトン.プレイス.ストレィテジーズの創立者であり、ジョージW.ブッシュ大統領下で財務省の元スポークスマンであるトニー.フラットは「トランプの大統領職に他の要因がなければ、それは経済学に基づいて、米史上最も人気のある大統領でなくてはならない」と述べた。有権者が考慮する経済以外の要因は、弾劾に直面している大統領に対する信憑性である。下院議会の委員会は、特にパネルのメンバーによって公平な両側の意見が提供された為、2020年の選挙で「二極化」した有権者たちは、大統領が権力を乱用した可能性があるのか、またはリーダーシップを発揮しているか、安定した所得に満足しているのか、有権者の優先基準もそれぞれの立場で分かれていると分析されている。

日々継続的にトランプの支持率を追跡し、多種の世論からの支持率に基づく記録を公開しているFive Thirty Eightによると、9日のトランプに対する支持率は41.6% で、不支持率は53.4%である。トランプの40%前半の支持率は、長期的に続いている傾向であり、2020年下半期もこの傾向が続く場合、再選は困難になると一般的に認識されている。11月の良好な雇用情勢は、総体的に経済が良好であることをアピールできる為、通常再戦に直面する大統領には非常にプラスである。経済がブームである時、再選に直面する大統領は勝利するという歴史がある。その逆のパターンで見ると、1980年代初期および1990年初期も同様に景気が落ち込んだ経済的背景がある。ジミーカターは1977年 1月から1981年1月までの一期だけで終わり、1989年1月から1993年1月まで大統領であったジョージH.Wブッシュも経済低迷時期に再戦されなかった大統領である。2020年も経済良好が続けば、トランプが弾劾に直面するような大統領ではない場合、ほとんど再戦は確実である。実際には経済状況は大統領がコントロール可能な範囲を超えているものの、通常、大統領は自分の成果であるようにアピールする場合もある。リーマン.ブラザーズが崩壊した2008年から数年の景気後退が見られたものの、現在の経済ブームは、オバマ政権の第一期の後半から始まったと一般的に認識されているが、トランプ大統領は当然ながら、6日の早朝「素晴らしい仕事レポート」であるとツイートした。

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