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https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/iNUQHpIiWjPY/v0/1000x-1.jpgBy   Bloomberg

トランプ大統領の前代未聞の行動が再度浮上した。先週、情報機関の当局者はロシアがトランプを再選させる為の努力を行なっているとの要旨説明を下院情報委員会に提供していたことが20日に報告された。トランプは非常に怒り、米国情報部門のディレクター代行のジョセフ.マグワイアを即時に解雇した。加えて、トランプは彼の利益を擁護しない全ての官僚を解任し、ロイヤリストで彼の要塞を固めることを示唆する指示をしたと報告されている。トランプの新たな前代未聞の行動は様々な疑問を抱かせる要因である。

ロシアが2020年の選挙を再度干渉することは、2016年のキャンペーン中、2017年のトランプ就任後、2018年の中間選挙前から、情報機関、FBI、国土安全保障など全ての機関が予告及び警告していた為、特に新たな情報ではない。しかし、本格的な選挙キャンペーンに入った現在、ロシアの米国への選挙干渉は実際にロシアが現在予備選から大統領選のすべての過程で、トランプを再選させるための干渉を行なっていると米国情報(NI)部門の複数の関係者が、下院情報委員会の両党全てのパネル.メンバーに報告した。

喧々轟々の批判の中で、トランプ大統領は21日、この情報は彼を攻撃するための材料として民主党が利用できるため「でっち上げ」であると主張した。問題は、個人的感情を優先している大統領が国土安全保障問題を「政治化」している事である。21日のニューヨーク.タイムスによると、トランプ大統領は同日「ロシアが再び大統領選挙に干渉しているという開示は、ライバルが作り上げたデマである」と述べた。彼は、早朝のツイートで「ロシアは民主党候補の誰よりも私を好むと言っている誤情報キャンペーンは議会民主党によって開始されたデマである」と主張した。NIによる評価は13日に下院情報委員会に提供され、「ロシアが2020年の予備選挙と総選挙に干渉することを計画していると判断した」と伝えている。NIはなぜ、どのような方法でその結論に至ったのか詳細を明白にしていない。しかし、トランプ及び共和党の一部はそれが伝えられた方法、特にこの情報をトランプより先に聞いたのは、彼を弾劾した下院情報委員会の委員長であるアダム.シフであった事から、トランプは彼が議会より先に知らせを受けなかったという理由で激怒し、素早くNI の代行ディレクターであるジョセフ.マグワイアを解雇した。これは彼が恒久的に情報部の長官になる可能性を破壊したと言われている。ドイツへの米国大使で熱烈なロイヤリストであるリチャード.グレネルをマグワイアの後継者として就任させるという大統領の決定も、この「要旨説明の直接的結果である」と見られている。

又、トランプは「弾劾に声高な反対者」であった米国下院議員(ジョージア州)のダグ.コリンズ議員が「後継者として検討中の候補者の一人」だと語った。一方21日の朝、コリンズは興味がない」として却下し、フォックス.ニュースでのインタビューで「これは私にとって興味のある仕事ではありません。現時点では、ここジョージア州で上院議員の選挙に立候補しているため、これを受けることはできません」と述べた。又、トランプは「政府の中で彼の利益を擁護しない役人を特定し、解雇し、ロイヤリストに置き換えるよう補佐官に指示した」という。トランプの「マグワイアに対する除去は情報地域社会と大統領の間で長年の緊張を悪化」させた。情報機関のリーダーは、トランプのツイートやキャンペーン集会での彼の好きなターゲットになっており、彼が再選を妨害する「ディープステート」のメンバーとして描いているとワシントン.ポスト(W.P)は伝えている。

同紙によると、当局者のシェルビー.ピアソンは、要旨説明中にロシアが「トランプの選好を開発した」と数回述べた。この結論は選挙の安全性に関する広範な議論の一部であり、米国政府は民主党の候補者が外国政府の標的となっている場合に警告する時期についても言及している。トランプはピアソンの発言について下院情報委員会の共和党副委員長で、トランプの堅固な同盟であるデビン.ヌニネズから学んだという。トランプが情報地域社会に疑惑を抱く要因は、19日にカリフォルニア州で大統領と一緒にいたヌニネズによって促進されているという。トランプの支持者である一部の共和党は、ロシアが彼らの国に「制裁を課している大統領をなぜ再選させたいのか」との疑問を提起し、その報告の疑惑を表明しているが、アダム.シフは「我々は我々の選挙で外国からの干渉の脅威を議会に知らせる情報地域社会に期待している。報告が真実であり、大統領がそれを妨害している場合、彼は再び外国の干渉を止める我々の努力を危険に晒している」と述べた。

なぜ、NIは、この重要な安全保障に関する機密情報をホワイトハウスに報告せず、下院委員会に報告したのか?トランプは、プーチンに会うたびに「彼は干渉していない」と繰り返し否定しているので、プーチンを「本当に信じる」と数回公的に語り、情報機関を信頼していないことを示唆した。その後、ウィリアム.バァーを司法長官に任命して以来、司法省はプーチンを罰することより、FBIを含む「情報機関に対する報復に動いている」為、NIの代行ディレクターであるマグワイアが議会に報告することの方が安全であると判断した結果であった場合、トランプ下での情報機関の機能は弱体化されていることを示唆している。又、圧倒的に多数の情報機関は2016年の大統領選にロシアが干渉したことを報告した通り、2016年には、民主党全国委員会の電子メールは、ロシアの工作員にハッキングされ、その電子メールはウキリークスに公開された。ロシアとウキリークスの接点を握る人物として、トランプの顧問であり、長年の友人であるロジャー.ストーンは20日に判決を受けた。

このような状況下で、最初から予測されていた通り2020年のトランプの再選にロシアが介入しない理由はない。しかし、その新たな情報をなぜトランプは議会に知られたくなかったのか?ホワイトハウスだけに報告した場合、議会は知る機会があったか?このような質問は、なぜトランプが「議会への妨害」で弾劾裁判に直面したのかとの疑問に結びついている。トランプの問題は、安全保障を脅かす報告に対して、従来の大統領がしたように、国民及び議会に注意を促し、ロシアは何をしようとしているのかデーターを詳細に分析することも含めて、安全保障対策を強化するよう議会に呼びかけることより、政権と議会を分裂させる言動を繰り返し、感情的に職員を解雇するだけであるということである。それは、米国が引き続き、重大な警告下の中で、熾烈な大統領選を迎える危機があるため、多くの政治批評家が前代未聞の行動であると批判している結果になっている。

トランプはジョー.バイデンとウクライナで最大のガス会社であるブリズマの役員を務めた彼の子息ハンター.バイデンを調査すること、及び2016年の選挙に干渉したのはロシアではなく、ウクライナであると同国が公的に発表することが安全保障援助金を提供する条件であったとの多数の証言があった後にトランプは弾劾裁判に直面した。彼はそこまでして、ロシアの干渉を否定した。これは単に彼がロシアに援助されて勝利した非合法的な大統領であると見られたくないというプライド以上にウラジミール.プーチン大統領を保護する姿勢の方が強固であることを示唆している。キャンペーン当時、トランプの次男エリックは、ロシアから資金が流れていると語ったことがあるが、ロシアの資金洗浄に協力していないかとの疑惑を完全に否定する事が可能であるなら、全ての大統領候補者が納税申告書を提出する慣例に従わず、なぜ裁判所を介入させてまで、異常なほど執拗且つ強固に彼の財務関係記録を隠そうとしているのか?これらの疑問は、いずれ歴史がその回答を提供するだろう。

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