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Image result for images of White House and CureVacBy   Business Insider

トランプ大統領は、米国に研究施設があるドイツの薬品会社に対して、彼らが開発し、試験が行われる予定のワクチンを米国だけに提供するよう要請していたことが報告されている。ホワイトハウスは15日にその薬品会社の代表者と会談を行った。一方、米国の国立衛生研究所(NIH)とある医薬会社は最初に開発したワクチンの試験を今日(16日)から開始した。世界的に他複数の薬品会社もワクチンを開発している。

15日のニューヨーク.タイムスによると、トランプ政権はコロナウイルスのワクチン研究にアクセスする為、ドイツの会社に「多額」を提供すると申し出たとドイツ当局が伝えたという。米国は全てワクチンの新たな開発に対して、世界と共有すると言っているが、ドイツ当局者は、彼らのバイオテクノロジー企業が報告した事情に困惑を示している。トランプ政権は、コロナ.ウイルスのワクチンを開発する可能性のあるドイツの企業への説得を試み、その研究活動を独占的に米国に移そうとしたとドイツ当局者は述べた。ベルリンでは、トランプ大統領が米国で最初に、そして恐らく米国で独占的にどんな接種でも利用できることを保証しようとしているのではないかという懸念を引き起こした。この提案は、3月2日ホワイトハウスで、マサチューセッツ州ボストンにもオフィスを構えているドイツの会社CureVacの最高経営責任者(CEO)であるダニエル.メニケラとの会議から生じた。トランプ大統領は会議に短時間出席し、コロナウイルス対策本部長であるマイク.ペンス副大統領も同席した。メニケラは「数か月以内に強力なワクチンの志願者を展開できると確信しています」と会議当日の声明で述べた。しかし4日前、CureVacはアメリカ人のメニケラが理由を明確にせず、2年前にCEOとなったバイオテクノロジー会社を突然辞職すると発表した。メニケラは最近のコロナウイルス.ワクチン.プログラムの開始を含め、さまざまな業績があった人物である。15日、同社はドイツでワクチン事業についての声明を発表し「会社またはその技術の販売に関する主張を明確に拒否します」と述べた。

トランプ政権は25社以上の企業と話をしており、彼らはワクチンの開発を援助すると述べているという。米国当局者の1人は、他の企業と話をするつもりであり、「どのような解決策も世界と共有されるでしょう」と述べた。しかし、ドイツの内務大臣ホルスト.ゼーホーファーは、トランプと辛辣な関係であることで知られているアンゲラ.メルケル首相がドイツの防衛戦略の議論を含めて、安全保障問題の危機に関する会合を16日に行うと述べた。ドイツはコロナウイルスがもはや「単なる健康危機」ではなく、「国家安全保障の問題」であるとし、国境と食料供給だけでなく「当社の医薬品」の安全を確保するのは政府次第だと彼は言った。米国政府がワクチンを研究しているドイツの会社を乗っ取ろうとしたかを確認する為に記者から聞かれたゼーホーファーは「政府の数人のメンバーからその努力について聞いた為、明日、危機チームで議論されます」と答えた。メディアと話すことを許可されていないため、匿名で語った別の職員は「多額の」資金の申し出があったと述べた。ドイツの新聞Die Welt am Sonntagはトランプがワクチンへの独占的アクセスと引き換えに約10億ドルをCureVacに提供すると言ったと15日に報道した。無名のドイツ政府筋を引用した同紙はトランプが結果として得られたワクチンを「米国専用」にしたいと言ったと報じたという。

しかし、ニューヨーク.タイムスが接触した別のドイツ当局者は、政権が単に研究活動を望んでいたかどうか、および結果として生じる生産物がアメリカの土壌にあることを望んでいたのか不明であると述べた。しかし、いずれにしてもドイツの議員は独占販売を禁じる方針を明らかにし、15日疫学の教授でもあるドイツの議員カール.ラウターバッハはツイッターで「可能性のあるワクチンの米国への独占販売は、あらゆる手段で阻止されなければならない。資本主義には限界がある」との声明を公開した。ドイツの経済大臣であるピーター.アルトマイアーは、アメリカの申し出に誘惑されなかった会社を称賛し「素晴らしい決断でした。ドイツは販売のためのものではありません」と述べた。又、政府はワクチンの開発において会社が「必要な支援を確実に受けられるようにする」が「敵対的な申し出が試みられた場合、ドイツは介入します」と警告した。更に、これが「重要なインフラストラクチャーと国およびヨーロッパの関心事である場合、私たちは必要に応じて行動します」と明言した。

この状況下で、16日に最初のコロナウイルス.ワクチンの試験が開始された。16日のAPによると、米国の国立衛生研究所(NIH)とModerna Inc共同開発した様々な用量のワクチンを45人の若くて健康なボランティアに注射することから始まる。この試験はNIHが融資し、試験はワシントン州シアトルのカイザー.パーマネンテ.ワシントン衛生研究所で行われる。注射にはウイルス自体が含まれていないため、参加者が注射から感染する危険性はない。45人の協力者が対象になる最初の試験は、大規模な試験を行う次の段階に向けて、気になるワクチンの副作用を確認することが主な目的である。世界中の数十の研究グループはCOVID-19の症例ワクチンの開発を競っている。彼らは、新たな技術を利用したワクチンの開発が従来の接種よりも生産が速いだけでなく、もっと強力である事を追求している。幾人かの研究者は長期的な保護を可能にするワクチンが開発される前に、1〜2か月間人々の健康を守る一時的なワクチンの生産を目指している。又、Inovio Pharmaceuticalsは来月、ペンシルベニア大学及びミズーリ州カンザスシティの試験センターで数十人のボランティアを対象にワクチンの安全性試験を開始する。中国と韓国でも同様の試験を行うことを目指している。NIH国立アレルギー感染症研究所の所長アンソニー.ファウチ博士は、最初の安全性試験が成功しても、ワクチンが広範囲に使用できるようになるまで「1年から1年半程度」かかると述べている。製造業者は、ワクチンに保護力があり、有害ではないことを完全に判断する為には「数千人の追加研究が必要であり、待つために要する時間について認識している。

要するに、ドイツはワクチンの開発が世界のためであり、一国だけの為ではないことを明白にし、トランプ政権に対して、非常に強固な態度を見せているようである。今日から開始された試験に利用されるワクチンは、参加者が健康な若い世代であったとしても新たに開発された薬を注射することになると、現時点ではまだ未知の段階であることを示唆している。加えて、一般の利用が広範な規模で利用可能になるまで、最低一年かかることは、多大な希望を与えていない。コロナウイルスは指関数的(もっと急激)に増加している為、ワクチンが市場に出回った頃には、確定症例は巨大な数値に達する。今月4日には米国での確定症例は150人、死者は 11人であると言われたが、16日には約3,500人、死者は81人に増加したと伝えられている。人々は地域社会から隔離し始めている為、ウォール街が景気後退の懸念を表明した後の16日、ダウは2,997ポイント(12.9%)及びS&P 500は12%急落し、1987年以来の最悪の日になった。

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