アメリカの最新課題 Contemporary American Issues © 2020 Yuko’s Blog. All Rights Reserved.  

Trump warns parts of nation to brace for coronavirus 'peak ...By    Washington Post

驚くことに、ペンタゴンは数年前、現在実際に起きているコロナウイルスのパンデミックの状況をほぼ正確に予測し、トランプ次期政権に警告していた事実があった。2017年、政権交代次期にトランプ政権の多くのチームは、オバマ政権から一般的なパンデミックに関する情報を全て提供され、具体的な演習まで受けていたが、それは全て破棄されていたことが最近判明している。加えて、トランプは彼の政権の情報地域社会から今年1月と2月に新規コロナウイルスの要旨説明を受け、再度警告されたが、大統領としてのトランプのパンデミックに対する準備は先月中旬初期まで、ほとんど何もなかった事を示唆する状況があった。これらの記録は、総体的に米国民が絶望的なリーダーシップに直面している事を示唆している。

トランプ大統領はこれまで、コロナウイルスは突然現れたと言い続け、彼は全く認識がなかった事を公的に印象づけたが、実際には2017年に国防総省は現在起きている事をほぼ正確に予告し、ホワイトハウスに警告していた。103ページに及ぶ 2017年ペンタゴン計画の文書を入手し、この事実を独占記事として4月1日に公開したネイション(The Nation)によると、「国防総省は新型インフルエンザの脅威だけでなく、その結果として発生する人口呼吸器、フェイスマスク、および病院のベッドが不足する事を十分認識していた」という。実際の文書とその引用箇所を原文のまま紹介している同誌の記事によると、呼吸器疾患の新規インフルエンザは「最も可能性が高く、重大な脅威」であると述べている。又、文書は幾つかの箇所で、特にコロナウイルスについて言及し、「Covid-19は人間にとって新しいコロナウイルスによって引き起こされる呼吸器疾患です。コロナウイルス感染は世界中で一般的です」と述べている。文書は、以前の国防総省のパンデミック.インフルエンザ対応計画に対する更新であり、「2012年の中東呼吸器症候群コロナウイルスを含む最近の幾つかの集団発生からの洞察」が織り込まれている。

2014年から2017年まで国防情報局の感染症対策部門の責任者を務め、2017年12月に引退したデニス.カウフマンは、米国の情報機関は何年もの間コロナウイルスの危険性をよく知っていたと強調した。彼は「情報地域社会は、少なくとも20年間、高病原性インフルエンザ.ウイルスの脅威について報告してきた。 彼らはコロナウイルスについて少なくとも5年間警告している」とインタビューで語った。加えて、ペンタゴンはコロナウイルスのパンデミックを予測していただけではなく、医療用具が不足し、途方もない死をもたらすことも「驚くべき正確さで予測していた」という。文書は物流およびサポートを含めて、人工呼吸器、装置、フェイスマスクや手袋などの個人用保護具、医療機器などの資源不足と競争及び医療対策が「世界的な労働力の可用性に多大な影響を与える」と予測していた。又、「パンデミックとなる可能性のある状況について概説」し、混雑した場所、国際空港の近辺、不衛生な生活状況はウイルスの感染を拡大させると予測した。特に、フェイスマスクと人工呼吸器に関する警告は差し迫っており、手袋、フェイスマスク、ガウン、人工呼吸器を含む医療機器の戦略的な全国備蓄はほぼ枯渇していると報告されていた。又、Covid-19ワクチンは世界的な競争になり、不足することも予測されていた。

驚くことに、次期トランプ政権はオバマ前政権によってウイルスが蔓延すると警告されていた。トランプ大統領が就任する7日前、彼の側近は危険なウイルスが急速に世界的にロンドンやソウルのような都市に拡大し、幾つかの国は旅行禁止を課すほど深刻である事を知らされていた。要旨説明でトランプのチームは病気が新たなパンデミックであることを学んだ。12人以上の参加者による会議の記録文書を入手した中道系のポリティコ誌によると、その非公開セッションでは、1918年以来の脅威的なパンデミックの可能性を扱った「最も具体的で最も詳細」な情報が提供され、双方からの高官は、危機に対する政府全体の対応に直面した。トランプ.チームは人工呼吸器、抗ウイルス薬、その他の医学的必需品の不足など、特定の課題に直面する可能性があること、および進行中のコロナウイルスの危機を考慮し、先見性と調整された全国的な対応を最優先する必要があると警告されていた。

トランプ政権は最初の2年間で、国家安全保障顧問、大統領補佐官、報道官なを含め、要旨説明を受けたトランプの側近はほとんど前例にない規模で退職及び解雇によりホワイトハウスを去っていた。元オバマ政権当局者は、トランプ政権が「現在直面している非常に現実的なパンデミックへの対応に苦労している理由の1つは、その後数ヶ月と数年間で並外れた辞職である可能性が高い」と語った。「私たちがオバマ政権下で持っていた利点は、最初の4年間に同じホワイトハウスのスタッフ、同じ内閣がいたことです。継続性があるだけで、世界にすべての違いが生まれます」と述べたという。しかし、要旨説明を受けたトランプ政権の関係者は、ほとんど現実的な問題として感じていなかったようである。その一人であった最初の報道官で、2017年半ばに政権を去ったション.スパイサーは「世界的なパンデミックに備えることができる要旨説明はありません」と言った。

2017年1月13日金曜日の午後、オバマ大統領補佐官とトランプ補佐官はホワイトハウスの隣にあるアイゼンハワー.ビルに集まり、約3時間の会合を行った。トランプ.チームからは少なくとも30名の代表者が参加した。彼らの多くはトランプ政権の内閣メンバーになった人たちである。トランンプ.チームのメンバーはそれぞれ、オバマ政権の対応者の隣に座っていた。次期商務長官ウィルバー.ロスは居眠りを続け、次期エネルギー長官のリック.ペリーは彼が引き継ぐ立場にあった核物理学者アーネスト.モニスに親しく語りかけていた。両グループの一部のメンバーは部屋を出入りし続けたが、ほとんどの人は、オバマのトップ側近が率いるプレゼンテーションに静かに注意を払った。

当時、その会合に参加していたオバマ政権の安全保障顧問であったスーザン.ライスは今年3月13日のニューヨーク.タイムス(NYT)のオプエドで、トランプ政権はコロナウイルスの対応に失敗していると述べた。ライスはこの記事で「国家危機の時、アメリカ人は私たちの大統領にリーダーシップと方向性を求めます。最近まで、トランプ大統領は、実質的に彼自身の意思によるものではない、たとえあったとしても、重要な国家安全保障の課題に直面していました。 その後、Covid-19の蔓延が起こり、突然、すべてのアメリカ人の健康はこの致命的な世界的脅威に立ち向かう大統領と彼のチームの能力に依ります」と述べている。しかし「これまでのところ、トランプ政権は惨めな失敗をしました」と指摘し、その4つの失敗の原因について忠告した。それらは事前の準備がなく、民族主義的及び外国人嫌悪の指向に固執し、パンデミックがどれほど酷いかについてほとんど理解せず、トランプ大統領はコロナウイルスの重症度についてアメリカの人々に完全な虚偽を語り、誤解を招いた事を具体的に説明している。

過去の世界的インフルエンザの歴史を見ても、グローバル時代に生きている我々は、近年のパンデミックは、世界的脅威である為、同盟国との協力体制を軽視した民族主義的対処では蔓延を防止することは不可能である事を示唆している。パンデミックに対するオバマ政権とトランプ政権の対応は大幅に異なる。ライスによると、2014年、オバマ政権下の国家安全保障顧問であった彼女は「国家安全保障理事会にグローバル.ヘルス.セキュリティとバイオ.ディフェンスのオフィスを設置し、グローバルな健康危機を監視、準備、防止した。2018年、彼女の後継者はオフィスを解体し、そのリーダーであるティモシー.ジーマー少将を追放し、国土安全保障顧問の地位に格下げした。2017年1月の移行期間中、オバマのチームは要旨説明の書類を提供し、次期トランプ政権の指導者と並んでパンデミックの脅威に焦点を合わせた演習を実施した。オバマ政権が提供した多くの支援と情報は全て、トランプ.チームによって放棄された。ライスは、蔓延を防ぐ準備と真剣な努力なくして、中国を責めても米国人の命を救うことは不可能であると指摘した。

トランプは1月と2月に情報地域社会によって、中国で発生したCovid-19は米国を含めて壊滅的なパンデミックになると警告された後もゴルフと集会で呑気に過ごしていたことが記録されている。

日付 場所 目的
1月9日 オハイオ州 集会
1月14日 ウィスコンシン州 集会
1月18日 フロリダ州ウェスト.パーム.ビーチ ゴルフ
1月19日 フロリダ州ウェスト.パーム.ビーチ ゴルフ
1月28日 ニュージャージー州 集会
1月30日 アイオワ州、 集会
2月1日 フロリダ州ウェスト.パーム.ビーチ ゴルフ
2月10日 ニューハンプシャー州 集会
2月15日 フロリダ州ウェスト.パーム.ビーチ ゴルフ
2月19日 アリゾナ州 集会
2月20日 コロラド州 集会
2月21日 ネバダ州 集会
2月28日 サウス.キャロライナ 集会
3月7日 フロリダ州ウェスト.パーム.ビーチ ゴルフ
3月8日 フロリダ州ウェスト.パーム.ビーチ ゴルフ

トランプは過去3年間で、経験豊かな専門家や有能な知識人を解雇し、彼に忠実であることを最大の優先基準として、イエスマンだけで周りを固めてきた為、国が真の危機に直面した時、即時の対処可能な人々がいない為、大幅に遅れる結果になった事を示唆している。彼らは、コロナウイルスに感染した米国人を救うためには、連邦政府が保持している資源を国有化し、国の緊急事態に備えて、連邦政府がそれを必要な地域に移動する指令体制を統一するべきである事を理解していなかった。この状況は最近益々明白になっているため、「責任は取らない」と言ったトランプに対して、メディアや専門家は「パンデミックに最も不適切な大統領である」と批判する結果になった。共和党コラムニストのマックス.ブーツはヒラリー.クリントンが勝利していたら、現在のような悲惨な状態にはならなかったと無念を表明するのも当然である。トランプは3月17日、前政権の安全保障顧問スーザン.ライスがNYTにオプエドを公開した4日後、コロナウイルスが蔓延する事を早くから知っていたと認めた。3月中旬の初期から、ホワイトハウスでの記者会見に日々参加し、直接記者からの質問を受けているが、4月6日、テストが遅れていることや供給品が不足していることに関する質問は全て避けた。又、前政権からのアドバイスを求めるかとの質問に「いいえ、我々は素晴らしい仕事をしています」と述べた。又、「コロナウイルス蔓延前の状況に戻るか」との質問に科学者であるアンソニー.ファウチ博士(中央)は「それは起こらないでしょう」と反応した。博士が警告しているにも関わらず、トランプは再度、実証されていないヒドロキシクロロキンをCovid-19の治療薬として考慮しているとし「何を失う必要がありますか」と発言した信じられない態度が見られた。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。