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Trump threatens military force against protesters nationwide | WTOP6月1 日  ホワイトハウス前 By    WTOP.com

ジョージ.フロイド殺害に対する抗議活動の参加者は全国で圧倒的に増加しているようである。彼らはほとんどは平和的であるが、警察と抗議者の衝突は益々エスカレートしており、一部で破壊行為が見られる状況は続いている。トランプ大統領は、この抗議を操作しているのはアンティファ(antifa)であり、彼らはテロリスト組織であると誤情報を語った。又、軍隊を派遣すると脅しているため、紛争を扇動していると批判されている。又、世界のリーダーはトランプ大統領のプロテストに対する対応を間接的表現で非難し、警察官によるフロイドの殺害にショックを表明し、抗議活動は合法的であると述べている。

ワシントンDC、ニューヨーク、ボストン、ロスアンゼルス、デンバーを含む多数の大都市では抗議者の数は最初の数百人のレベルから数千以上に急増している。多数の州は昨日夜間の外出禁止令を発表し、今夜から施行されるが、一部の都市では明らかに抗議者らはその指令に従う意思はないようである。昼間の抗議はほとんど平和的であるが、暗くなる頃から、警察と抗議者との衝突が激化し、非常に混沌が続いている。ニューヨークでは、国家警備隊を派遣せず37,000以上の全ての警察官が出動していると言われているが、大規模な警察官らは催涙ガス、ゴム銃弾、その他の装置を利用し、抗議者を攻撃している為、破壊されたガラス窓を通り抜けて、反対側の通路に逃げこむ抗議者らもいる。2日の午前中、セダンがブロンクスの交差点を通り抜け、道路に立っていた警官を攻撃した。警察官は重症を負い、近辺の病院に搬送されたと伝えられている。セントルイスでは明らかに誰かが砲発したと思われる銃音が聞かれた。デンバーの警察署長は抗議者の行進に参加し、彼らが正しい行動を取るよう導いている。署長のポール.パゼンはCNNでのインタビューで、平和的抗議者を支持していると語り、彼らの声は聞かれなくてはならないと述べた。又、引き続き平和的プロテストを行うと述べ、夜間の外出禁止令に従わない抗議者を逮捕し、帰宅させると述べた。

トランプ大統領は1日、教会の外で写真を撮影するため、聖書を持参して近辺の教会を訪問した。この日もホワイトハウスの前では抗議者らは平和的な抗議活動を行っていたが、警察は化学物質やその他の武器を使って彼らをホワイトハウス外に追放した。トランプは暴力的な抗議活動を批判しており、全国の都市での抗議中に発生した略奪と破壊はアンティファと呼ばれる「極左翼のネットワーク」が関与していると主張した。彼はアンティファを「テロ組織」と名付けると述べたが、合法的にそれを行うことはできないと指摘されている。又、知事らが、抗議者を通りから追い出すことができない場合、彼らを「支配」するため、軍隊を派遣すると言っている。複数の批評家は、トランプの発言に反応し、米国民に対して「戦争」を扇動していると批判している。ペンタゴンの元長官であったレオン.パネッタは米国大統領が彼自身の国民に対して軍事力を行使するという事例はないと語り、我々の同志である米国民は「敵ではない」と述べた。

幾つかの世界のリーダーは米国の指導者がこの状況に対応できないと見ている。特に警察の残虐行為に多大なショックを表明し、トランプ政権の平和的抗議への米国の対応を非難し、平和的なプロテストに共鳴している。2日のAPによると、カナダの首相ジャスティン.トルドーは抗議行動はあらゆる場所で人種差別の認識を強要すべきだと述べ、「私たちは皆、米国で何が起こっているのかを恐怖と驚きで見ています。しかし、現実的には、黒人カナダ人と人種差別化したカナダ人が毎日、差別に直面しており、カナダ人として、私たちが課題を抱えていることを認識する時がきました。カナダには体系的な差別があります」と述べた。ドイツのマース外相はフロイドの死後、米国で行われている平和的な抗議行動は「理解でき、正当以上のものがあります」と語った。マースは「私は平和的な抗議が暴力に繋がることにはならないだけでなく、これらの抗議が米国に影響を与えるという希望をさらに表明することができます」と言った。ガーナの大統領ナナ.アクフォ.アドは、声明の中で「21世紀において、民主主義の大きな砦である米国が引き続き、人種差別の問題に取り組み続けているのは間違いです」と述べ、「世界中の黒人はショックを受け、取り乱しています」と述べた。ケニアの野党党首ライラ.オディンガ前首相は米国に「アメリカを自分の国と呼ぶ全ての人々に正義と自由が存在する」よう祈りを捧げた。オディンガは自国での問題も言及し、肌の色ではなく、人々の人格によって判断することは「アフリカでも私たちの市民の間でも夢です」と述べた。

又、欧州連合(EU)の外交安全保障政策の主任コーディネーターであるジョセップ.ボレルは2日、ジョージ.フロイド殺害の抗議に対する米国政府の対応を非難し、「緊張の緩和」を求めた。EU 27の加盟国を代表し、警察の暴力に驚いた事を率直に表明したボレルの英語スピーチを収録したビデオはツイッターによって掲載された。ボレルは「ここヨーロッパでは、米国の人々と同じように、ジョージ.フロイドの死にショックを受け、怯えています。そして私は、すべての社会が過度の武力使用に対して警戒を怠らず、そのようなすべての事件が安全かつ効果的に、そして法の支配と人権を尊重して、完全に対処されることを保証する必要があると思います」と述べた。又、法の支配、民主主義の代表、自由の尊重に基づく社会で、ジョージ.フロイドの「この非常に、非常に、不幸な死」の原因をあやゆる方法で確認する必要があると語った。ボレルはフロイドを殺害する結果となった警察官の行為を「権力の濫用であり、これは非難されなければならず、米国およびあらゆる場所で戦わなければなりません。私たちは平和的な抗議の権利を支持し、あらゆる種類の暴力や人種差別を非難します。確実に緊張の緩和を求めます」と述べている。

夜間の自宅滞在が命じられた後、昼間は非常に平和的であるが、夜になると暴力と混沌に発展するというパターンがある。抗議者に同情を示す一部の警察官を除き、警察が用いる手段は暴力的である。EU 27か国を代表しているジョセップ.ボレルのスピーチはフロイドの死に「ショックを受けた」事、警察の過度の武力使用が「権力の乱用」であり「非難」されるべきである事を明白にしている。これは、警察による抗議者への対処が過剰である事を批判していない大統領に向けられているとの批評である。彼は最後に「緊張の緩和」又はde-escalation of tensionsという表現を使ったが、この最初の部分のディエスカレーションは、段階的拡大を解除することに言及し、紛争解決の対策の意味がある。しかし、警察と抗議者間の紛争又は緊張は益々エスカレートしている状態であるため、特定の対策が講じられていない場合「緊張の緩和」は、現在非常に困難な状態になっている事を示唆している。この抗議運動の波動は全米での規模が増加し、外国にも拡大している状況であるため、本格的な公民権運動が今始まったという印象を与えている。

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