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Image result for Images of Trump vs. George H.W. BushBy   ABC News

第41代大統領ジョージ.ハーバート.ウォーカー.ブッシュは9月30日94歳で死亡した。5日に開催される荘厳な国家葬儀には、世界の著名な指導者及び近年の元大統領が参加すると言われている。個人的感情より国の体制を重視したブッシュ家族は、反トランプ派であるが、選挙キャンペーンから彼らを批判していたトランプ大統領を葬式に参加させることに同意した。ジョージH.W.ブッシュとトランプは正反対の性質があることは明白であり、双方は完全に異なる保守派である。大統領としての姿勢と政治的違いを比較した場合、どのように異なっているだろうか?

2016年の大統領選では、穏健保守派として、第41代大統領ジョージ.ハーバート.ウォーカー.(H.W)ブッシュ家から三人目の大統領になることを目指したジェブ.ブッシュは2016年2月、第9回目の共和党予備選での討論会で、頻繁に彼の家族を批判するトランプに対して「ドナルド.トランプが私に与える侮辱については、あまり気にしていない。彼にとっては血のスポーツである。彼の家族が非難されることに飽き飽きしている」と語った。ジェブは2月にサウス.キャロライナでの予備選で敗北した後、大統領選の競争から離脱したが、トランプの攻撃に対して、彼の父および兄である二人のブッシュ大統領を常に擁護する立場であった。しかし、トランプはライバルを侮辱する戦略で、他の共和党候補者に対抗し続けた。

2017年11月4日のニューヨーク.タイムスによると、トランプ大統領は拡大したブッシュ家を好んでいなかった。出版された両氏の書籍はジョージH.Wブッシュと彼の長男であるジョージW.ブッシュの元大統領の両氏が「彼自身の自我を食べることだけに興味を持っている」トランプは口先で大きな事を語るだけで中身のない「大言壮語者」であると述べている。また、トランプは「怒りを表明し、仕事を理解していなくても就任した」と見ていた。ホワイトハウスで奉仕した2人のブッシュに関する新書は、トランプの権力化とそれが国にとってどういう意味があるのかを一目瞭然にしていると一年前にタイムスは分析した。

反トランプ派であったブッシュ家は、選挙キャンペーンで頻繁に彼らを批判したトランプ大統領を葬式に参加することに同意したと12月3日に伝えられている。ブッシュ家およびトランプの両側は、個人的な敵意より現在の大統領としての職務を尊重し、トランプが葬式に参加することを明白にした。週末、アルゼンチンでのG20に参加しているトランプは「 3日間の追悼と偉大な男性の人生を祝うため優雅な葬式を3日間過ごします。我々はそれを行うことを楽しみにしており、彼はそれにふさわしいです。彼は特別な人です」と語り、他界したブッシを褒め称えた。トランプはアルゼンチンの旅行中、ブッシュの棺桶をテキサスからワシントンD.Cに運搬する為、エアー.フォース.ワンの手配を指揮したと伝えられた。5日に開催されるワシントン.ナショナル大聖堂での国家葬儀にはゲストである世界の指導者および米国の元大統領達が顔を合わせると言われている。水曜日の荘厳な儀式では、トランプが批判したブッシュ大統領、クリントン大統領とヒラリー、オバマ前大統領とミッシェル、ジミー.カターター元大統領、副大統領ジョー.バイデン夫妻らと顔を合わす機会になる。トランプはこのイベントで大統領としてのスピーチの機会はないと言われている。また、ジョージH.W.ブッシュは彼の葬式にはトランプの参加を許可したが、4月に死亡した妻のバーバラの葬式には、たとえ近辺でも近づかないでほしいと述べていたと伝えられている。ジョン.マケインと同様、バーバラ.ブッシュはトランプの参加を望んでいなかったのである。

基本的に、トランプとジョージH.W.ブッシュは相容れない違いがある。例えば、トランプは政治的意見の異なる人々を攻撃し、彼に反対する人は「米国の敵である」として国の分裂を促進した。一方、ブッシュは「良い人々が政策に反対することは可能です」と述べたこともあり、反対意見を歓迎していた。また、穏健的保守派であったブッシュは非常に小さな税金を求めていた。1980年代初期から赤字は増え続けていため、民主党が歳入を増やすための増税を押した時、妥協したこともある。一方、トランプは低所得者や労働者のために減税すると述べていたが、彼の税制システムは一握りの富豪層に大幅な減税をする結果になったため、多くの国民を失望させた。また、政府の規模についても、ブッシュは典型的な保守派として小さな政府を望んでいた。トランプは自由貿易より関税を課す政策を進め、ソーシャル.メディアのハイテク企業及びメディアに対して、自由な表現を抑制することを考慮するなど、政府の役目を巨大化しようとしている。両氏の大統領としての姿勢は最も顕著な違いがある。ブッシュは個人の自我より国と国民のために奉仕することを第一の心情としていた。しかし、大統領職から約20カ月が経過した今日も、ブッシュが感じていたように、トランプの全ての決定は彼自身のためであり、国と国民のためではないことを多くの国民は気づき始めている。ブッシュは、約30年前「政府は私的利益のためではなく、公的サービスの機会でなければならない」と述べたことがある。ジョージ.ハーバート.ウォーカー.ブッシュは大統領として公的サービスのために奉仕し、トランプは私的利益のために大統領職を利用している。両氏はほぼ全ての側面で対極的であることは明白である。