気候変動の影響による今年の驚異的なカリフォルニア州の山火事

By   Live Science

毎年8月カリフォルニア州は山火事のシーズンに遭遇する。昨年、その規模は最大と言われたが、今年は更にその規模を遥かに超えた驚異的な燃焼が発生していると報告されている。カリフォルニア州のギャビン.ニューサム知事は24日、ほとんど準備体制を整えたことを発表した。科学者は、今年の火災は、通常の山火事には見られない生態系が燃やされている現状を懸念している。

ニューヨーク.タイムスによると、ニューサム知事は24日の時点で「驚異的な規模」で拡大しているカリフォルニアの火災の数は625件になり、住民が「あらゆる資源を自由に使えるようにした」と述べた。知事によると、「一晩で約300回の落雷が新たな10の火災」を発生させた。今年の火災シーズンで、7,000を超える火災が150万エーカーを燃やしており、これまでで最も活発であり、4,292か所の火災により、州全体で56,000エーカーを焼失した昨年の規模を遥かに超えている。カリフォルニア全土から派遣されている数万人の消防士に加えて、7人の死亡に関連している炎を阻止するため、遠く離れたカンザス州からも消防士が協力しているという。ニューサム知事は数百もの消防車が州の大部分に送られてきたと報告し、森林が焦げている状況について、「現代の記録は歴史には見られない」規模であると述べた。

気候専門家は、「火災と洪水サイクルの予告」が悪化し続けると警告している。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の環境と持続可能性研究所の気候科学者であるダニエル.スウェインは「私は最上級のものを使い果たしています」と言った。彼は、カリフォルニアの現代の消火計画下で今年、エーカーの最大数が焼却されると予測していたと語った。さらに、通常の山火事にはみられなかった生態系が燃やされたということである。特に、今年のような乾いた冬の後、乾燥した草木と茂みの広がりが燃えるのが一般的である。しかし、ユッカ（北アメリカ南西部の乾燥地域に自生している先端のとがった葉のクラスターがある成長木）、レッドウッド、針葉樹林を燃やしていることは憂慮すべきことだと彼は言った。スウェインは「私は実際にカリフォルニアで燃えていない種類の植生を知りません」と言った。

Cal Fire のサイトによると、7,012件の火災の発生によって、1,514,687エーカーが燃えており、確認された死者は7人、損傷または破壊された構造物は1,779である。同サイトが記録している2020年8月の最近の火災状況の一部は以下の通りである。

名称	発火日	郡名/地域	燃焼面積	消火率
ショットガン火災	8/24/2020	テュレア
コールド.スプリングス	8/22/2020	ラッセン
ハル火災	8/22/2020	メンドシノ
シープ火災	8/22/2020	プルマス	27,411	3％
キャストル火災	8/21/2020	テュレア
コヨーテ火災	8/21/2020	サンタ.クララ	143	20%
モック火災	8/20/2020	トゥオルミ	2,800	40%
火山火災	8/20/2020	サンディエゴ	45	100%
テハマ/グレン火災	8/19/2020	テハマ	49,820	13%
フリント火災	8/19/2020	カラベラス	55	100%

カリフォルニア州は、以前には見られない危機に直面している。特に北カリフォルニアは、パンデミック、猛暑、空気汚染、火災による損失など複数の脅威に悩まされている。同州の多くの地域は現在、少なくとも不健康な黒煙が混ざっている空気およびCovid-19の蔓延で二重苦に直面している。特に、喘息のある人、呼吸器系の疾患のある人々は、深刻な健康上の問題に脅かされ、ほとんど外出することは不可能である。また、多くの商店が閉鎖されている中で、屋外で開業していたレストランやデイケア.センターは再度閉鎖されていると報告されている。この二重苦に加えて、ビジネス、特に個人経営のビジネス.オーナーは、永久的な損害または破産への危機に直面している。