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Image result for images of G20 at Osaka in June 2019By    UN News – The United Nations

30日共和党の複数の批評家は、2019年G20でのトランプ大統領の印象は最悪であるとの懸念を表明した。幾人かの共和党のコラムニストは「共和党を代表」する大統領の国際ステージに対して、一部共通した意見を提起した。トランプが米国のメディアをからかい、ジャーナリストを殺害するロシアを賞賛し、G20後に北朝鮮と韓国との非武装地帯(DMZ)で北朝鮮の独裁者キム.ジョンウンに会った事についてコメントした。トランプがDMZを超えて、北朝鮮側に入った前代未聞の歴史的な瞬間は劇的に放映された。一部の共和党コラムニストは、これまでトランプは北朝鮮のリーダーと三回会っているが、非核化は進んでおらず、むしろ続いていると指摘した。DMZを超えたトランプのポーズは何を意味している?

ワシントン.ポスト(W.P)の共和党コラムニストとして知られるジェニファー.ルビンは30日、大統領の外交政策旅行の年鑑では、今回のトランプ大統領のパフォーマンスは最悪であると述べた。また、ロシアの大統領ウラジミール.プーチンとの会談の際「我々の選挙への干渉について警告すべきです」との記者の意見を嘲笑し、メディアを攻撃したことについて指摘した。トランプは多数の側近を伴い、記者およびカメラマンの入室が許可された状況で、プーチンと会った。その会合でのある場面でジャーナリストを「取り除きなさい。フェイク.ニュースは素晴らしい用語ですね。貴方はロシアではこの問題を抱えていませんが、私たちは抱えています」と述べると、プーチンは彼の国にも同じ問題があると答えた。ジェニファーはこの様子について「彼は60人近くのジャーナリストが殺害された国の独裁者にこれを言います。そのお腹を回転させるディスプレイは、トランプの世界舞台での行動をカプセル化しています。そこでは、彼は強者のブーツを舐め、西洋の価値観を嘲笑し、暴君の犠牲者に手の甲を与えます」と比喩的にトランプを批判した。ロシアの「選挙干渉について警告しますか」と聞かれたトランプは「もちろん、します」と述べ、「選挙を干渉しないでください」と冗談で言った様子が頻繁に紹介された。

28日トランプ大統領は北朝鮮のリーダー、キム.ジョンウンに挨拶をするためDMZで会うことを提案し、30日トランプは実際に現地を訪問し、ジョンウンと握手した。DMZを踏み超えた時、彼はキムの手を握っていた為、カメラは前代未聞の歴史的瞬間として捉え、メディアの注目を浴びた。ジェニファーはこの会合について、「これはキムの3回目の PR(広報)クーデターですが、その代わりに、私たちは何も得ていません。実際には、それより悪いです」と述べた。また、「トランプは今や北朝鮮のミサイル発射を無視するようになっています。トランプが自国を出る時はいつも独裁者によって、彼の指導力の貧弱さが遊ばれ、合衆国の評判を汚しています。彼は独裁者を運転席に置き、アメリカを従順に見せ、敵を圧迫するための優れた道具を放棄します」と批判した。

同じく、共和党コラムニストのマックス.ブーツは、トランプ大統領と北朝鮮の指導者キム.ジョンウンは非核化の為の交渉でこれまで3回会っているが、実質的にはほとんど進歩はないと指摘した。両首脳は2018年6月シンガポールで会い、2019年2月にはハノイで会い、2019年6月30日のG20後、キムとの非核化条約に調印するため北朝鮮と韓国を分離しているDMZ を旅行した。DMZのラインを越えて北朝鮮側に入った時「大きな瞬間、大きな瞬間」であるとトランプはキムに語った。また「その線を越えて踏み出すことは大きな名誉でした。多くの進歩があり、多くの友情があり、そしてこれは特に素晴らしい友情です」と述べているビデオが30日に公開された。これは、明白なイメージ作りの広報宣伝であると見られている。実際には、DMZでの「歴史的な」会合は「実体を全く欠いた象徴主義」であり、 それは「写真の操作でした。それだけです。唯一の合意は低レベルの交渉を再開することでした」とブーツは書いた。

ブーツによると、北朝鮮は核兵器とミサイルを構築し続けており、現在一年前より危険な状況 になっている。北朝鮮からの唯一の具体的な譲歩は、朝鮮戦争中に殺害された幾つかの米国兵士の残骸を本国に送還する事を許可することだけであった。トランプが「努力のふりをしようとしているにもかかわらず、北朝鮮はペンタゴンの人間の残骸回復チームとの協力をやめた。また、トランプは「北朝鮮はもはや核兵器や長距離ミサイルをテストしていない」と主張しているが、短距離ミサイルのテストを続けていると指摘した。北朝鮮が挑発的なテストを自制していることの引き換えに、米国は韓国との主要演習を中止し、同盟国の軍事態勢を悪化させている。 北朝鮮の交渉担当者の一部は、追放され殺された可能性があるとの報告がある中で、この数カ月間に実質的な交渉はない。双方間の唯一の接触はトランプが「美しい」と表現したキムとの手紙の交換である。結論として、ブースは「皮肉なことに、トランプとキムの3回の会合は潤滑油ではなく、障害であることが証明されました。なぜなら、キムはトランプが彼のどの補佐官よりも遥かに柔軟で、騙されやすいことに気付いたからです」と結論づけている。

2019年6月28から29日まで、大阪で開催された今年のG20のテーマは「持続可能な成長、革新、健康」であり、重要な課題は、米中間の貿易紛争、気候変動の世界的影響、核開発計画を停止した様子はない北朝鮮に対する非核化などであった。 2017年以来、米国の大統領は一方主義と保護主義を強調しているため、世界の経済は危険に晒されているとの懸念が表明されている現在、世界貿易機関の改革も大阪での議題になっていた。米国を除く18カ国とEUにとっては共通の課題であるが、これらの議題で唯一孤立しているトランプ大統領の国際ステージはさほど進歩がなかったようである。特に、ロシア大統領のプーチンと個別に会い、G20後の30日には、北朝鮮のDMZ境界線を越えて、歴史的な瞬間を撮影シーンで飾ったトランプ大統領の様子はメディアがクローズアップした。