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クリスマスを目前にした今頃は、ホームレスにとって最も厳しい季節である。しかし、全米各地の教会や地域社会は、特に冬場になると食事と寝場所を提供するケースも多い。また、連邦政府およびホームレスを無くす運動を展開しているホームレス全国同盟(NAEH)組織は、様々な援助プログラムを準備している。

10日のAP通信によると、政府機関は、長期的なホームレスを恒久住宅に住居させるため、また、カウンセリングや職業訓練などの支援サービスを提供するための資金を導入している。オバマ政権は退役軍人のホームレスと慢性的なホームレスを2015年までに消滅させる目標を設定している。

経済が低迷している割にはホームレスの数は幾分減少している。 全米の地方自治体や非営利団体の数千人の労働者は、特定した時間に避難所や路上に住むホームレスの数を掌握するため全国で一斉調査を実施している。住宅都市開発省(HUD)のデーターでは、2011年1月には636,000だったホームレスの数は、2012年1月には約634,000人に減少。また、退役軍人および避難所や路上に住むホームレスはそれぞれ7%減少している。これらのホームレスの大半は数日又は数週間程度の一時的な緊急避難所を必要とする人たちで、準備された約40万のベッドに依存している家族の集まりである。最新の国内推定によると、此のグループは1.4%増えているという。長期的なホームレスは減少し、一時的なホームレスが増えている現象は、自然災害も含めて、ホームレスになる社会的背景が変わってきていることを示唆している。

このような報告は安定した状態を示唆し、心強い傾向であると関係者らは述べている。退役軍人長官のエリック. シンセキ氏は「ホームレスを無くす戦いは正しい軌道に乗っていることを明確に示している」と 述べている。景気低迷の状況でもホームレスを収容するための積極的な努力は絶えておらず、過去4年間で、連邦政府と地域社会は、ホームレスが利用できる緊急避難所又は政府助成のアパートや家屋などのベッド数を増やしていることが要因である。しかし、オバマ政権の目標達成までにはまだ時間を要するというのがNAEHを含む一般的な見方である。

連邦政府はホームレスを収容するための恒久住宅の助成金に約19億ドルを出費しているとHUDは報告している。2009年のオバマ氏の景気刺激策から捻出する特別の刺激策は、数年間で着実に伸びているらしい。1年間で全ホームレスに住宅を提供するためには、投資を約200億ドル増大する必要があるという。また、HUDは退役軍人のために、薬物やアルコールのカウンセリングおよび職業訓練などのサービスに利用する資金を提供している。安定した住居を持たない人は、健康上の問題が悪化するなど、様々な問題が誘発する。そのような状態で仕事を維持することはほとんど不可能であり、雪だるま式に様々な影響が出てくる。従って、恒久住宅の助成金は「スマートな公共投資」であり、目標は達成する必要があると関係者は述べている。

米国で最もホームレスに陥りやすいのは退役軍人であると言われている。一般のアメリカ人より、心的外傷後ストレス障害、負傷、身体障害、一般市民との統合の困難性により就職が難しいからである。HUDは米国退役軍人 省と提携し、退役軍人の合理化支援プログラムを推進している。米国の経済回復と再投資法として2009年2月にオバマ氏が署名した経済刺激策は、失業者および低所得者援助プログラム、健康保険、教育、通信、エネルギー、 インフラ整備、政府機関施設、ホームレス援助プログラムが含まれる住宅建設など、幅ひろい分野での投資が計画され、2009年の法制定後、雇用は一時拡大した。 現在、ニュージャージーやニューヨークは、推定50~60 億の連邦政府のハリケーン.サンディ災害支援を必要としている。出費を完全に抑えることは無理であり、米国は様々な角度から財政の崖に直面している。

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