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オバマ大統領は今週アジアを訪問し、26日及び27日に日本の伊勢志摩で開催されているG7サミットに参加している。サミットの主な課題は健全なグローバル経済の促進であるが、世界のリーダーは米国の大統領選で台頭しているドナルド.トランプに混乱していることを表明した。オバマ大統領の広島訪問は米国初の大統領として歴史的なイベントであり、微妙な側面がありながらも圧倒的に多数の日本人が支持している。

26日から開催されているG7 サミットでオバマ大統領はイギリスのデイビッド.キャメロン、カナダのジャスティン.トルドー、フランスのフランソワ.オランド、ドイツのアンゲラ.メルケル、イタリアのマッテオ.レンツィ、日本の安倍晋三首相と貿易協定、難民問題、サイバー.セキュリティ、ISISを含むテロ問題、中国との領土紛争、海上安全保障などの懸念を共有すると言われている。オバマ大統領は22日ベトナムを訪問し、27日のサミット終了後には広島を訪問する予定である。G7リーダー達との個人的会話では議題に含まれていないドナルド.トランプの話題が出たようである。

オバマ大統領は22日から24日までベトナムを旅行した。22日にはハノイを訪問し、長年続いていた軍用武器禁輸を解除した。米国およびベトナム間の友好関係、貿易、および人権の向上を促進する為3日間の滞在中、ある時点で多数の若い世代の歓迎を受ける瞬間があったようである。25日安倍首相との合同記者会見で、27日のサミット終了後広島を訪問する意志があることを表明した。しかし、広島及び長崎の原爆投下について謝罪することが目的ではないことを明確にした。26日オバマ氏は6人の世界のリーダーと会談した後、彼等は「トランプに混乱させられています。それは良い理由の為です。安全で豊かなアメリカを維持するために必要なことを実際に考える事より、彼の多数の提案は世界情勢の無知または傲慢な態度、又はツイートとヘッドラインへの関心のみを表示しているからです」と語った。

71年前の原爆以来、歴史上初の米国大統領が広島の大地を踏むことになる。26日のニューヨーク.タイムスによると「大統領は広島平和記念公園を訪問し、爆撃の犠牲者を記念する碑に花輪を捧げる」予定であり、広島平和記念資料館も見学する。NHKの調査によると、広島原爆被爆者の90%以上は広島に訪問する米国最初の大統領になるバラク.オバマを歓迎している。訪問中のオバマ氏に何を望むかとの質問に、88%は平和記念資料館を見学してほしいと述べ、81%は慰霊碑に花輪を捧げること、68%は核兵器を廃絶するための演説をして欲しいと述べた。又、58%は原爆の生存者と話をする事を望んでいると述べたが、生存者に謝罪してほしいと答えた率はわずか14%であった。

また、主流ニュース.メディアに加えて、日本人は広島を訪問するオバマ大統領の決定を圧倒的に支持している。朝日新聞の世論調査で、89%の日本人はオバマ氏の旅行を歓迎している。しかし、木曜日「ノー.安倍、ノー.オバマ、ノー.核兵器、基地&戦争」のサインを掲げて行進していた約50人の抗議者のグループは広島の平和記念碑を通過したという。大統領は核兵器の必要性がない世界、および日米同盟が前進する方法などについて話すかもしれないと語ったと報告されている。日本は長年広島を教訓としていた風潮が衰え始め、中国の自己主張および北朝鮮の核兵器の脅威に直面している現在、軍事力強化をアピールする安倍氏の軍事政策に恐れている人達も多いと言われている。そのような時期にオバマ氏の広島訪問は微妙な側面もあるが、オバマ氏は中国より日本を好んでいると見られている為、歓迎されていると思われる。今日トランプは指名獲得に必要な代議員数に達したと報告されているが、彼が大統領に就任した場合、オバマ氏が築いてきた日米関係は大幅に変わる危機感がある。少なくとも、トランプはオバマ大統領ほど親日的ではない。